このページの本文へ

最新パーツ性能チェック 第393回

AV1エンコードの画質に確かな手応えあり!

AMD Radeon RX 7900 XTX/XTがRTX 4080を上回れるのか?【後編】

2022年12月21日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

AV1エンコードの画質は?

 少し目先を変えて、今回新たに搭載されたAV1のハードウェアエンコーダーの威力もチェックしてみたい。前編で解説した通り、OBS Studioの29.0 Beta2より、RX 7900シリーズのAV1ハードウェアエンコーダーに対応済みだ。ただAMDがAV1エンコーダーに組み込んだAIをフル活用するには、エンコード設定時に様々なオプションを手入力する必要がある。

 ただ予めお断りしておくと、筆者は今回“エンコード殺し”の状況を作ろうとがんばりすぎた結果、AIのキャパを超えるような状況にしてしまったため、あまり良い結果は出ていない。それでもAV1の威力はハッキリと確認できたので、あえて公開することにした。

 ここでの検証はRX 7900 XTXのみを使用する。弾幕シューティング「怒首領蜂大復活」の真のラスボス(ヒバチ)戦の模様を予め4Kで録画しておき、それをOBS Studio上で2つ並べて再生し、その模様をOBS StudioでフルHDのMKV形式で録画する。こうすることで何度でも同じ映像をOBS Studioに入力することが可能だ(使ったゲーム以外は基本的にAMDの検証法と同じにしている)。

 エンコードの画質設定はビットレート3500kbps、VBR、High Quality(一番上)とし、H.264とH.265で同じビットレート、一番上のクオリティーで録画したものを比較対象とする。AV1のオプションは今回レビュアーズガイドに記載されていた通りとしたが、さらにAV1のオプションを記載しない状態も比較に加えた。

OBS Studioの設定:VBRで3500kbps、High Quality、AV1用のオプションはAMDの推奨値に従った

OBSでの推奨設定:今回は中央の“Settings for Better Objective Quality”を採用した

テストの様子:怒首領蜂大復活は縦画面シューティングであるため左右に広大な余白ができる。そこで録画した画面を2つ並べて余白をなるべく小さくして録画した

録画した結果:弾の多いシチュエーションではかなり画質が荒れてしまったが……

H264録画でのクローズアップ:“PLAYER-1”の文字やスコアーが完全に溶けたような表示になってしまった

H265録画でのクローズアップ:H.264よりは若干マシになったもの、3500kbpsではこの程度が限界か

AV1録画でのクローズアップ:AMD推奨の設定を使用すると、文字は一部消えかけている部分があるものの、可読性は劇的に改善した

AV1録画でのクローズアップ:ビットレートなどは同じだがAMD推奨のオプションを全て入れない状態。文字の崩れ感が若干増しているが、それでもH.264やH.265よりはだいぶ良い

 というわけで、RX 7900シリーズのAV1エンコーダーは今のままでも十分戦力になりそうだ。複雑な設定がOBS Studio側に取りこまれれば、もっと使いやすくなるだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事