PS5の外付けストレージとしても使える
PlayStation 5(PS5)にも接続して試してみた。PS5は、フロントのUSB-CとリアのUSB-A×2が最大10Gbpsに対応なので、どちらかに接続。起動後、「設定」の「ストレージ」でフォーマットを実行すれば、外部ストレージとして利用できる。
基本的にPlayStation 4(PS4)ゲームは外部ストレージ上からプレイできるので、持ち歩いて友人宅のPS5などでプレイするという使い方ができる。PS5のゲームも移動できるが、プレイはできないため保管用途ということになる。
実際に、PS4のゲームでPS5内蔵ストレージと外付けストレージとで、ゲームのロード時間の違いがあるのか確認してみた。検証したゲームは、「SEKIRO:SHAROWS DIE TWICE」(17.01GB)、「レインボーシックス シージ」(57.34GB)、「アベンジャーズ」(102.8GB) という容量の違う3本。なお、計測はストップウォッチを使い、3回の平均値としている。
結果は、全体的にWD_BLACK P40のほうがわずかながら速いが、これは誤差の範囲内だろう。レインボーシックス シージは少し差があるが、かなりサーバーへの接続時間が含まれるため、その影響もあると思われる。
続いて、ゲームのコピー時間を上記のPS4ゲームでPS5→WD_BLACK P40(from PS5)、WD_BLACK P40→PS5(to PS5)でそれぞれ計測した。
結果は、PS5→WD_BLACK P40のほうが時間がかかり、単純計算で1Gbps前後、WD_BLACK P40→PS5は2.6Gbps前後だった。これは、ランダムアクセスが絡んでいるためと思われるが、システム的な処理の影響もあるだろう。
また、PS5のゲームを移動したときの時間も計測した。結果はPS4ゲームと同様、PS5→WD_BLACK P40のほうが時間はかかるが、PS4のゲームよりは速い。一方WD_BLACK P40→PS5はPS4ゲームより若干遅くなるようだ。
ゲームライブラリーを持ち歩くアイテムとして
WD_BLACK P40を最高性能で利用するにはUSB 3.2 Gen 2x2対応のマシンが必要だが、最近のゲーミングマシンであれば大概備わっているはず。外付けストレージで最大2000MB/秒の読み書きができるのは魅力であり、今回はゲーミング用途として検証・紹介してきたが、シーケンシャルリード・ライトが速いので、写真や動画といったファイルサイズの大きいもの向けのデータストレージとして活用もいいだろう。
実売価格は、1TBが2万3000円前後、2TBが4万円前後。円安な世の中ではあるものの手の出ない価格帯ではないはず。LEDイルミネーションを備え、ゲームライブラリーを持ち運ぶアイテムとして、WD_BLACK P40は非常に魅力的。ぜひUSB 3.2 Gen 2 x2環境と併せて利用してほしい。
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