広島県、オープンデータ3次元点群データインフラマネジメント基盤開始
広島県は2022年6月28日、浸水想定区域や土砂災害警戒区域、公共土木施設の情報を一元でオープンデータ化し、外部システムとのデータ連携を可能としたインフラマネジメント基盤「DoboX(ドボックス)」の運用を開始した。データ連携機能を有するのは都道府県で初となる。
「DoboX」は災害リスク情報や、公共土木施設等の情報を3Dマップや地図上で確認することができる。また、行政内部で活用していた情報をオープンデータ化。オープンデータは3次元点群データも含まれており、個人や民間企業、研究機関など誰でも利用可能。地域全体を再現したバーチャル空間の構築から災害シミュレーション、災害時の被災状況の早期確認への応用が実現した。
広島県は「DoboX」で公開する3次元点群データの広範囲な応用を見込んでいる。活用例として、「DoboX」の県土3次元点群データを民間事業者の都市開発モデルと組み合わせ、大規模開発事業の事業説明に応用することや、災害時に取得したデータとの組み合わせによる被災状況の迅速な把握など、さまざまな応用を想定する。
広島県はデジタル技術やデータを活用した、DX推進インフラマネジメ ント「広島デジフラ構想」の一環として、「DoboX」の構築を図った。今後は国が保有する3次元点群データや、道路規制情報、河川水位情報とも連携しながらオープンデータの活用を促進し、データを組み合わせた新たなサービスを提供するとしている。