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魅惑の軽スポーツ「ホンダ・S660」で遊ぼう 第22回

ホンダ・S660にフォーカルのスピーカーをインストールした

2022年07月09日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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生産が終了しても
クルマの楽しさは終わらない

 3月に生産終了してしまったHondaの軽スポーツ「S660」。ですが、生産終了したからといって、クルマの楽しさや魅力が落ちるわけではありません。今回はS660のドライブを楽しくするアイテムとして、カーオーディオに手を入れたのでご紹介したいと思います。

 S660のカーオーディオは標準でドアに1個、フルレンジスピーカーが取り付けられています。これはこれで良いのですが、できれば音が上から聴こえるようになるといいんですけど……というのが事のはじまりです。というのも、下から人の声が聴こえること、違和感を覚えたから。

 そこでカーオーディオを選ぶわけですが、不肖は普通の人からしたらドン引きする位のお金をオーディオにつぎ込んでしまったおマニア様。ホームオーディオのスピーカーメーカーの名前はほぼ知っていますし、音の傾向も何となくわかります。ですが、カーオーディオは門外漢。名前を聞いたことがないメーカーばかりなのです。ならばとカーオーディオ専門店に行くわけですが、今度は壁にスピーカーユニットが取り付けられて、実際使う環境とは大きく異なる状況で聞き比べても……と思わなくもなく。

フォーカルのロゴ

 ということで、ホームオーディオとカーオーディオの両方を手掛けているメーカーの中から選ぼうと思ったところ、これが意外と少ないんですね。さらにホームオーディオとカーオーディオでほぼ同じユニットを使い、我が国で手に入るブランドは、デンマークのディナウディオ、そしてフランスのフォーカルくらいしかない模様。どちらもホームオーディオでは高い評価を得ているブランドなのですが、その中で不肖が選んだのはフォーカルでした。

フォーカルのフラグシップスピーカー「Grande Utopia EM」。価格はペアで2700万円!

 フォーカルは1979年、ジャック・マユールによってフランス中南東部の都市サンテティエンヌにて設立しました。創業初期はOEMを事業のメインとしていましたが、現在はホームオーディオのほか、スタジオモニター、さらにはヘッドホンとフランスを代表するスピーカーメーカーとして広く名が知られています。同社の音を一言でいえば歌心を感じさせるところ。お気に入りの音楽を、もっと楽しく聴かせてくれるのです。

フォーカル プラグ&プレイ本店<木更津アウトレット前>

三井アウトレットパーク木更津の目と鼻の距離にある

木更津のフォーカルにお邪魔して
カーステレオをインストール

 今回お邪魔したのは、千葉県の木更津にあるフォーカル プラグ&プレイ本店。東京湾アクアラインの金田インターを降りて、5分ほど走れば到着する好立地にあります。さらに目の前には三井アウトレットパーク木更津があり、クルマを預けている間、アウトレットでお買い物、という時間の過ごし方もできます。

店内の様子

フォーカルのスピーカーたち

コーヒーマグカップ

グッズも数多く用意する

 フォーカル プラグ&プレイ本店に入店すると、一見「ここは何屋さん?」という空間。というのも、一般的にオーディオ店というと、スピーカーが所せましと並ぶのが一般的。ですが、ここではスピーカーが、片隅に少しある程度。それゆえオーディオ店にありがちな「一見様お断り」的な雰囲気は薄いので、気軽に入店できることでしょう

視聴用のBMWとメルセデス

 一方で「聴いてみないことには……」とも思うところ。その際は、お店が用意しているデモカーで試聴できます。ラインアップは、その時折によって変わるそうですが、BMWやメルセデスといったあたりがメインのようです。ちなみに三井アウトレットパーク木更津にはメルセデスの中古車センターがあり、クルマを買った後、ココでカーオーディオを変更するという人もいらっしゃるのだとか。

振動板にフランス産の麻を使ったFLAXシリーズ

 フォーカルのカーオーディオラインアップは、基本的にホームオーディオ用と同じ。頂点はベリリウム逆ドームツイーターと、グラスファイバーをセルロースで挟み込んだサンドイッチコーンのウーファーを組み合わせたユートピアシリーズ。また、セカンドラインに創業時から改良を重ねた黄色いケブラーコーンが特徴のK2シリーズ。そしてフランス産の麻を振動板素材に使ったFLAXシリーズ。エントリーにポリグラスコーンを使ったプラグ&プレイのシリーズ。お店の方と相談し、今回はそのプラグ&プレイシリーズを選ぶことにしました。

ISS170はウーファーユニットとツイーターの組み合わせ

ISS170のパッケージ

S660の専用品はないので汎用品を購入

 一般的にカーオーディオはユニット単品販売で、車種に合わせて取り付け部分を加工する必要があるのですが、プラグ&プレイシリーズは、車種ごとにスピーカーユニットと付属品が用意されています。つまりインストールが簡単なのです。そしてS660の場合、奥行きのあるスピーカーユニットを取り付けることが難しく、このプラグ&プレイシリーズしか取り付けることができないのです(厳密に言えばできないわけではないのですが、元と同じ外観にはならない)。

 といってもS660用の車種別キットはないので、汎用性のあるISS170というキットを購入しました。ウーファーとツイーターのセットで約5万円です。そしてドアとスピーカーの取り付け穴の位置が異なるため、バッフルと呼ばれる板が別途必要になります。

ISS170に付属するバッフル板

 ISS170には汎用のプラスチック製バッフル板が付属しているのですが、それでは強度が足りないのだとか。そこで一般的には加工のしやすさからMDFと呼ばれる木材を使うようですが、フォーカル プラグ&プレイ店では強度の面から金属製の板を使っているとのこと。こちらが1個1万円ほど。気になるのは工賃。同店では、どのような作業でも1時間あたり8000円と規定しているとのことで、片側1時間、2つで2時間かかるとのことから1万6000円となります。特殊な加工が必要だから云々ということはないのはありがたいですね。

S660の内張を外したところ

バッフル板を取り付けたところ

ユニットを取り付けたところ

ツイーターを取り付けたところ

 取り付けは大きく分けて2つ。内貼りを丁寧に外して元のユニットを取り外し、新しいユニットに取り換えるという作業と、ダッシュボードにツイーターを取り付けるというもの。クルマを預けてショッピングセンターで買い物をしている間に終わっていました。お店で時間をつぶす必要はないのです。

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