メルマガはこちらから

PAGE
TOP

VR酔いを解決 次世代メタバースプラットフォーム雪雲「The Connected World」

1 2

 詳細な解説までは紹介されませんでしたが、ひとつのポイントとしてフレームレートが30fpsまで落ちても酔い難いとのこと。一般的にフレームレートが低いとチラつきを感じ、フレームを脳が補完するため、目や脳が疲れやすいと言われています。伊藤氏によると「実は逆で、VRun Systemによってベクションを減らしながらも、30fpsに抑えることができました。なので脳に心地よい、脳が疲れないようになっています」とのこと。

脳が疲れず、VR酔いがないため長時間のプレイが可能に

 また30fpsに抑えることで、動画処理の負荷を減らすことができます。そたのためより精細なCG描画が可能となり、また同時にプレイできる人数も増やせるそうです。

精巧なアバターやオブジェクトなどが作れる

木の葉の葉脈など細かな部分もしっかり描かれている

 著者も発表会にて実際にHMDをかぶって、VRun Systemを効かせた状態で、The Connected World内のLand動き回ってみたところ、爽快感すら感じるくらい気持ちよく移動ができ、しかも気持ち悪くなるようなVR酔いはありませんでした。

筆者が実際にテストしている様子。VR酔いに対してVRun Systemの効果は絶大だった

 一方でVRun Systemを切った状態でLandを動き回ったところ、同じように操作していてもすぐに胃がむかつきはじめて、かなり気持ちの悪い状態に。VRun Systemを使ったゲームなら、かなり派手なアクションゲームでも、HMDで長時間遊べるのではと感じさせられます。

 ただし移動に際して「ゾワゾワ」っとする感覚は残っていました。伊藤氏によると「それは3D酔いで、VR酔いとは違います。3D酔いはある程度慣れることができますが、VR酔いはそうはならない」とのことです。

 「The Connected World」と「VRun System」はともに、現状ではPCを使ったVRシステムやスタンドアロン型のHMDでの展開となっていますが、今後はPS5などのコンシューマーゲーム機へも対応プラットフォームとして広げていきたいとのこと。まずは2022年12月にスタートするMMORPGのベータテストスタートに期待したいところです。

雪雲 代表取締役 CEO 伊藤克氏(右)、同 取締役 CTO 丸山謙一郎氏(左)

「ASCII STARTUPウィークリーレビュー」配信のご案内

ASCII STARTUPでは、「ASCII STARTUPウィークリーレビュー」と題したメールマガジンにて、国内最先端のスタートアップ情報、イベントレポート、関連するエコシステム識者などの取材成果を毎週月曜に配信しています。興味がある方は、以下の登録フォームボタンをクリックいただき、メールアドレスの設定をお願いいたします。

1 2

合わせて読みたい編集者オススメ記事