ミラティブ、ライブゲーミング事業における開発者向け開発環境を提供
ゲームとライブ配信が融合した次世代のゲーム体験
ミラティブは4月20日、ゲーム開発パートナーに向けたライブゲーム開発環境とゲーム開発用のAPIを含む「Mirrativ Connect for Developers」を提供開始した。
1月13日から先行開発パートナーを募集して以降、およそ2週間で50社以上のゲーム開発会社から問い合わせがあったという。同ツールでは、開発パートナーがMirrativアプリ上で起動するゲームの開発を直接行なうことが可能になる。
ライブゲームの詳しい情報については、申し込みフォームまたはゲーム開発者向け説明動画で紹介している。
ライブゲームとは、配信中のゲームに視聴者が介入したり参加したりできる、ゲームとライブ配信が融合した次世代のゲーム体験を提供するもの。
視聴者は、従来のライブ配信のようにコメントやギフトアイテムを贈るだけでなく、実際に配信者といっしょにゲームをプレイする「参加型ライブゲーム」や、ギフトアイテムを通じてゲームに対して影響を与える「介入型ライブゲーム」などを体験できる。
ミラティブは、ライブゲーミングが急速拡大の進むメタバース領域でのキラーコンテンツになると着目し、2022年中にライブゲームを50タイトル以上リリースすることを目指している。開発パートナーへの開発費支援や社内の人員強化を含め、ライブゲーミング事業への投資をより強化していく。
同社はライブゲーム開発のメリットについて、スマホゲームの開発費が高騰する中で、低開発費ながらも売上を伸ばせる可能性があることを挙げている。同社が開発したライブゲーム「エモモバトルドロップ」は、開発費がおよそ3000万円〜4000万円で、2021年12月のリリースから9日間でおよそ5000万円を売り上げたという。
さらに、ライブゲームではUnityで開発したゲームをWebGLでビルドし展開するため、慣れ親しんだ環境での開発が可能だ。Mirrativ Connect for Developersでは、ライブゲーム開発用にAPIを準備しており、さらにゲーム開発を容易にする環境を構築予定。
現在、同社は開発パートナーの企画に応じてゲーム開発費用をサポートするキャンペーンも実施中。1本あたり1500万円以上の開発費をミラティブが負担した実例もある。