《オンライン受験システムに関する調査》国家試験受験者の半数が“移動を伴う試験に不満を感じている”と回答!受験者が国家試験会場に求めることとは
一般財団法人全日本情報学習振興協会
2割以上が遅刻しそうになった、実際に遅刻してしまった経験があることが判明
一般財団法人全日本情報学習振興協会(所在地:東京都千代田区、理事長:牧野常夫)は、国家試験の受験経験者を対象に、「オンライン受験システム」に関する調査を実施しました。
令和3年10月23日~24日、渋谷駅の改良工事のため、山手線内回り池袋~渋谷~大崎間が終日運休となりました。
※参照:JR東日本ニュース「渋谷駅 山手線内回り線路切換工事(ホーム拡幅)に伴う列車の運休について」
→https://www.jreast.co.jp/press/2021/tokyo/20210719_to01.pdf
沿線にある大学の定期試験、東京都で銀行業務検定試験や保育士の国家資格などを受験する方々は、普段と勝手が違うことで戸惑われたのではないでしょうか。
中には遅刻してしまった方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも工事などが無くても、スムーズに試験会場に着いて試験が受けられることばかりではないでしょう。
国家資格で見てみると、例えば県内に試験会場となる施設が少ないなど、試験を受ける環境が充実していない地域もあるようです。
しかし、もしもこれが“自宅からオンラインで受験できる”としたら、どうでしょう?
メリットやデメリットを含めて、オンライン化により受験環境がどのように変化すると考えられるでしょうか。
そこで今回、一般財団法人全日本情報学習振興協会(https://www.joho-gakushu.or.jp/)は、国家試験の受験経験者を対象に、「オンライン受験システム」に関する調査を実施しました。
試験会場までどのくらいかかった?意外と大変?
はじめに、試験会場へ行くまでのことを伺っていきたいと思います。
「受験当日、集合時刻のどのくらい前に起床しましたか?」と質問したところ、『2時間前~3時間前未満(31.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『3時間前~4時間前未満(24.8%)』と続きました。
受験当日は、時間に余裕を持って起きている人が多いことが分かります。
また、「試験会場に着くまでどのくらい時間がかかりましたか?」と質問したところ、『1時間~1時間30分未満(37.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『30分~1時間未満(35.6%)』と続きました。
試験会場の場所によっては、時間がかかることもあるため、それが影響していつもより余裕を持って起きている方が多いのかもしれません。
さらに、「往復の交通費、宿泊費を合わせてどれくらいかかりましたか?(1次2次試験、全て含む)」と質問したところ、『5千円未満(63.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『1万円~2万円未満(13.0%)』『5千円~1万円未満(12.5%)』と続きました。
5,000円未満が多い結果となりましたが、限定的な場所でしか試験を行っていない場合、前日に移動して最寄りに宿泊する必要もあるでしょう。
遠ければ遠いほど、自己負担が増えてしまうことになります。
遅刻したことある?やってしまいがちな失敗とは?
ここまでの調査で、試験当日は2時間~3時間前に起きた人が多く、交通費が5千円未満かかった人が多いことが分かりました。
大切な国家試験だからこそ、遅刻は絶対に避けたいと考えている方も多いはずです。
では、実際に国家試験に遅刻しそうになった経験をしたことがある方はどれくらいいるのでしょうか?
そこで、「国家試験に遅刻しそうになった、もしくは遅刻してしまった経験はありますか?」と質問したところ、2割以上の方が『ある(21.5%)』と回答しました。
遅刻しそうになった、あるいは実際に遅刻してしまったという方は意外と多いことが分かりました。
実際に受験の際、どのような失敗をしたことがあるかを聞いてみました。
■受験の時の失敗談とは…
・受験会場に行くのに迷った(30代/男性/北海道)
・えんぴつを忘れた(40代/男性/北海道)
・乗り換え駅で列車を間違えた(40代/男性/東京都)
・受験票を忘れそうになった(50代/男性/兵庫県)
などの回答が得られました。
忘れ物に関することと道に迷ったという声が多く寄せられました。
受験場所が近ければ、忘れ物をしても取りに帰ることもできますが、遠いとなかなかできません。
また、全く知らない土地で受験するとなれば、迷ってしまう方も出てくるようです。
もっと受験環境を改善して欲しい?会場で感じた不満とは?
ここまでの調査の結果、受験当日に遅刻しそうになったり、実際に遅刻してしまったりした経験のある方は2割以上いることが分かりました。
例えご自身が気を付けていても、公共交通機関の遅延や運転見合わせ、道路の渋滞など、遅刻してしまうリスクはありますから、試験会場に赴いて国家試験を受けなければならないことに不満を抱えている方もいるかもしれません。
そこで、「会場に出向いて国家試験を受けることに対して不満はありますか?」と質問したところ、『とても不満がある(15.5%)』『やや不満がある(35.1%)』『不満はない(49.4%)』という結果となり、不満を抱いている方は半数に上ることが分かりました。
『とても不満がある』『やや不満がある』と回答した方に、「どのような不満を感じますか?(複数回答可)」と質問したところ、『試験会場が自宅から遠い(53.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『試験会場の数が少ない(43.3%)』『試験日が年に1~2回しかない(30.2%)』と続きました。
試験に関する不便さが浮き彫りとなる結果に。
試験会場や試験日程を増やして欲しい、という方は多いようです。
それ以外に改善して欲しいことについても聞いてみました。
■具体的に改善して欲しいこととは…
・駅から近い会場にして欲しい(30代/男性/北海道)
・全都道府県での開催(50代/男性/石川県)
・駐車場があれば良い(50代/男性/岐阜県)
・在宅受験にして欲しい(50代/男性/福岡県)
などの回答が得られました。
できるだけ移動時間や距離を短縮し、もっと手軽に受けられるようなものになって欲しいと考えている方が多い印象です。
また、駐車場や駅チカといった、利便性を望んでいる声も多く見受けられました。
国家試験をオンラインシステムにすることのメリットとデメリットとは?
先程の調査では、5割以上の方が国家試験の会場に対して不満があると回答しました。
不満を解決できる選択肢として考えられるのが、オンラインシステムを利用した受験と言えます。
では、国家試験がオンライン化された場合、どのようなメリットやデメリットがあると考えているのでしょうか?
まずは、考えられるデメリットから見ていきましょう。
「国家試験をオンラインにすると、どのようなデメリットがあると思いますか?(上位3つ迄)」と質問したところ、『カンニングなどの不正が増える(63.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『受験環境が同じではないので不公平になる(43.4%)』『通信環境や機器を持っていない人は受験できない(33.8%)』『デジタルの知識がない人は受験が難しい(31.1%)』『人によって、メリハリがないと集中力が落ちる場合がある(16.2%)』と続きました。
オンラインになることによって、公平性が保たれないことを懸念する声が多くありました。
試験というものは同じ条件で受けないと成立しないものだからこそ、出てくるデメリットがあることが分かります。
では、反対にメリットは何なのでしょうか?
続いて、「国家試験をオンラインにすると、どのようなメリットがあると思いますか?(上位3つ迄)」と質問したところ、『交通費や宿泊費がかからない(50.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『試験会場まで移動する手間が無くなる(50.5%)』『新型コロナウイルスの感染予防になる(45.4%)』『時間に余裕が生まれる(19.9%)』『自宅で落ち着いて受験できる(18.8%)』と続きました。
好きな場所で受けられることで、移動の手間が減ることが大きなメリットと考えている方が多いようです。
また、今の時代新型コロナウイルス感染予防にも繋がりますから、オンラインでも公平性が保たれるようなルールを導入できれば、実現の可能性は大いにありそうです。
【まとめ】オンライン試験システムの導入は、受験者、試験実施者共にメリットがある?
国家試験に関する不満の声を聞いてみると、オンラインシステムへの希望が見えてきました。
5割以上の方が、会場に出向いて試験を受けることに不満を抱えていることが分かり、そのほとんどが移動の手間に関する不満でした。
移動時間や費用のことを考えると、受験者側への負担が大きいことが分かります。
全く知らない土地での受験の場合、迷ってしまうことも考えられるため、できれば通いやすい場所で受験したいと思っている方が多いことから、オンライン試験システムにも期待が高まります。
一方で、受験者の公平性等の問題も出てくることから、ここを解決するためのルールを導入することが課題となってきそうです。
国家資格を受ける皆さんの負担が少なくなるような、優しいシステムが導入されることを期待しましょう。
公正な試験の実施が可能。全情協のオンライン・ライブ検定試験システム
今回の調査を実施した、一般財団法人全日本情報学習振興協会(以下、全情協)(https://www.joho-gakushu.or.jp/)は、検定試験開催団体として、パソコン検定、個人情報保護検定、情報セキュリティ検定、マイナンバー検定、働き方検定、DX検定、企業危機検定、労働法検定、民法検定、会社法検定、女性活躍検定を開催。
カンニングを防止した、IBT試験、Web試験、オンライン試験システムも開催中です。
【特許出願中 オンライン・ライブ検定システム】
全情協のオンライン検定試験システムは、パソコンがあればどこからでも受験できます。
カンニング防止機能付、Webカメラ監督システム、AIで不正検知、顔認証システムで本人確認が可能で不正行為はできません。
公正な試験の実施が可能で、スマートフォン試験システムもあります。
■オンライン・ライブ検定とは
オンライン・ライブ検定システムで受験される方は、パソコン及び、指定の広角Webカメラをご用意ください。
当協会では令和2年度5月試験より、新オンライン・ライブ検定システムによる試験を数多く開催しております。
本検定試験は、更なる公正な試験を実施するため、新試験監督システムの導入により、超広角Webカメラを利用して実施しております。
一般的なパソコン内蔵カメラや、視野角の狭い一般市販品カメラの利用はできませんのでご了解ください。
受験を希望される方には、指定広角Webカメラをご購入いただくか、当協会にてレンタルも行っておりますので、いずれかの方法でご用意くださいますようお願いいたします。
詳細は下記のページをご参照ください。
■オンライン・ライブ検定試験の開催について:https://www.joho-gakushu.or.jp/online_exams/#sales_camera
【協会が準備するシステム】
1. オンライン・ライブ検定試験システム
本システムは、当協会の独自のシステムであり、受験票に記載の、オンライン・ライブ検定試験サイトにアクセスして、受験番号、生年月日等を入力すると受験することができます。
■オンライン・ライブ検定受験の手引き:https://www.joho-gakushu.or.jp/online_exams/pdf/exams_manual.pdf
■トラブル対処について:https://www.joho-gakushu.or.jp/online_exams/pdf/trouble_manual.pdf
2. 試験監督システム
本システムには、試験監督システムが付設されております。
申込者本人の合格カード用の写真を撮影すると共に、受験者が受験中に離席しないか、不審な行動をしないか、などの確認のため試験中に写真撮影を行います。
撮影された画像は10秒~20秒に1回程度、協会サーバーに送信して保存するシステムを備えています。
3. 動作確認サイト
動作確認サイトは、申込みの如何に関わらず、どなたでも確認することができます。
受験を希望される方は、必ず動作確認サイトで通信環境の点検と、模擬テストを受験してシステムの確認をお願いします。
なお、Webカメラで自分の証明書用のバストアップ写真が正しく撮影できるのかの確認と、カメラを左側に置いて、受験中に自分の顔、手元、パソコン画面の3点が映るカメラ位置を確認しておいてください。
試験中に3点が適正に撮影されていない場合は失格となりますのでご注意ください。
■動作確認サイト(PC版):https://www.joho-gakushu.jp/wbt/number/
■動作確認サイト(スマホ版):https://www.joho-gakushu.jp/wbt/number/spt.php
全情協の試験システムを御社でも導入してみませんか?
お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
■一般財団法人全日本情報学習振興協会:https://www.joho-gakushu.or.jp/
■オンライン・ライブ検定試験の開催について:https://www.joho-gakushu.or.jp/online_exams/
■試験システムお問い合わせ:https://www.joho-gakushu.or.jp/common/mailform_system.php
調査概要:「オンライン受験システム」に関する調査
【調査期間】2021年12月22日(水)~2021年12月23日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,008人
【調査対象】国家試験の受験経験者 ※5年以内に受験したことがある方
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ