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石川温のPCスマホニュース解説 第129回

ソニーが自動車メーカーの脅威に

2022年01月13日 09時00分更新

文● 石川温

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 ソニーがEVに本気を出し始めた。 

 2020年にCESで発表した「VISION-S」のSUVバージョンを、2022年のCESで披露したのだ。今年春には「ソニーモビリティ」というEVに加えてaiboやドローンを事業とする会社を設立する計画だ。

 2020年にVISION−Sを発表したときは、どちらかというと「ソニーが得意とする車載用センサーを載せまくると、どんなクルマができるのか」という自動車メーカーにイメージングセンサーを売るためのショーケース的な位置づけであった。

 これまで自動車メーカーの反応が良くなかったのかは定かではないが、2年が経過し、ソニーが自分たちでVISION-Sを作り、売るかもしれないという「本格検討」のフェーズに入った。

 ソニーとは別会社となったことで、VISION-Sを自分たちで開発、製造する可能性もあれば、どこかの自動車メーカーをパートナーに迎えて商品化するという道も開けそうだ。

「次のメガトレンドはモビリティ」

 2020年にがVISION-Sを発表した際、吉田憲一郎社長兼CEOが「過去10年間、スマートフォンをはじめとするモバイルが私たちの生活を根本から変えたと言っても過言ではないが、次のメガトレンドはモビリティだと信じている」と語ったのが衝撃的であった。

 Xperiaをつくっていた会社がモビリティにシフトを宣言した。それからというもの、ソニーがEVに本格参入する前にモビリティの世界を知っておかなければいけないという焦りが出てきた。ソニーがモバイルからモビリティの会社になっていく。ひょっとしたら、アップルもEVに参入してくるかも知れない。

 そんな焦燥感のなか、ある日、出会ったのがホンダの「Honda e」であった。実は東京モーターショーで展示されていたのは見かけていたが、まさか実際に2020年秋に販売されるとは思ってもみなかった。

 ホンダ初の量産EVで先端技術を満載していると言うことで、2021年春に衝動買いならぬ衝動ローンしてしまったのだ。

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