集中して、勝つためのAndroidゲーム機
なぜ、クアルコムはここに来てゲームに注力するようになったのか。
同社によれば、世界におけるゲーム市場は1750億ドル(約20兆円)という規模であり、そのうち52%はモバイルゲームが占めているという(ちなみにコンソールゲームが28%で、PCゲームは21%)。
確かにスマートフォンでゲームをする人は増えている。eスポーツとしても盛り上がっているし、スマートフォンメーカーは各社とも「ゲームに集中できるモード」を備えている。しかし、Androidスマートフォンがあればゲームができるのだから、別に専用のデバイスなんて必要ない気もする。
クアルコムでは、ゲームで勝ちたい人が専用のゲーミングPCを購入するのを見て、Androidゲームを専用で遊べるデバイス向けチップセットの投入に踏み切ったようだ。
Razerとの開発キットは「ゲームに集中、勝つための設計」がされている。
まず、コンソールゲームのコントローラーと同様に持ちやすいデザインが採用され、手でしっかりとデバイスを握ってゲームに集中できるようになっている。本体全体が振動して、敵を倒したときの反応などを直感的に感じることができるのも魅力だ。
また、子どもがAndroidスマートフォンでゲームをする際は、親のスマートフォンを借りて遊ぶことがある。親としては夜、Netflixでも見ようかと思っているとき、ゲームをしたいからと子どもにAndroidスマートフォンを取り上げられるのはとても不満だ。そんなとき、ゲーム専用機があれば子どもは自分の部屋で思う存分ゲームができて、親もハッピーというわけだ。
5GとWi-Fiにつながるので、いつでもどこでもゲームができる。特に5G対応により、反応速度が求められるゲームでも超低遅延でやりかえせるXRグラスを装着できるので、ディスプレーとは違った没入感のあるゲームも楽しめるだろう。
この連載の記事
-
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? -
第186回
トピックス
ソニーのXRは圧倒的に解像度が高かった アップルと違い、クリエイターに特化した作りに - この連載の一覧へ