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T教授の「戦略的衝動買い」 第658回

往年の名機シチズン「ツノクロノ」復刻モデルを衝動買い

2021年11月11日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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一般的なクロノグラフの操作ボタンは1時〜3時位置(右:ユンハンス クロノスコープ)だがツノクロノ(左)は11時〜1時位置にあって確かに「角」だ

ストップウオッチとしての操作性はバツグンな「ツノ」デザイン

 ツノクロノの特長はいろいろあるが、まずはそのニックネームの語源となった「ツノ」(角)と呼ばれるストップウオッチ用の2つプッシュボタンの存在だ。一般的に腕時計で言う「ストップウオッチ」とは機能の名前であることが多く、その機能を備えた腕時計をクロノグラフ腕時計というのが一般的だ。

 今もよく見るクロノグラフ腕時計でストップウオッチ機能を使用して測定する時、スタート、ストップ、リセットをプッシュする2つのボタンは文字盤の3時位置の上下、2時と4時の位置にあるのが一般的だ。ツノクロノはその位置を90度左回転させた。その結果、リュウズが12時の位置、2つのプッシュボタンは11時と1時の位置となり、正面から見たイメージはまさにツノのような雰囲気になった。

時刻合わせ以外に滅多に使うことのないリュウズも引き出しやすいように、手前に溝が掘られている

 大きな位置変更によって、ブレスレット位置とかぶったためリュウズは扱いにくくなったが、電池駆動で精度の高いクォーツ技術採用のため、時刻合わせの出番もほとんどない。一方、ストップウオッチとしては腕に装着している時も普通のストップウオッチの様に手に持っていても、その操作性は確実に向上した。

腕から外してストップウオッチとして使う場合、操作性は極めて高い

 ツノクロノは、その復刻のベースとなった48年前のクロノグラフ チャレンジタイマーとは様々な点で異なる。例えば、自動巻きからクォーツに、デイデイト(日&曜日)表示からデイト(日)表示に、タキメーター表示をなくした。文字盤に並ぶ3時、6時、9時位置の3つのインダイヤルも、スモールセコンド(秒文字盤)、12時間積算計、60分積算計と大きく変化した。

復刻版ツノクロノは、オリジナルに比べて腕時計機能の多くのエレメントは大きく変化したが、デザインの骨格とスピリットは不変だ

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