EVERINGは唯一、常時身に着ける
キャッシュレス決済デバイスに昇格
さてEVERINGの紹介はこれくらいにして、実際に使ってみた感想をご紹介したい。今回、筆者がEVERINGを使ったのは、近所のまいばすけっとやローソンストア100などのコンビニ数件だ。最初のまいばすけっとでは、マリッジリングの上にEVERINGを重ねてはめていて、その状態で何度か決済しようとしたがエラーではじかれた。
止むなく、最終的にEVERINGを指から取り外して指先で持って決済が終了した。エラーの理由がSuicaで決済しようとしたときに、背中合わせにセパレーターなしに別のクレジットカードやスマホが存在した時のようなエラーなのか、それともたまたま発生したエラーなのか、その後再テストしていないので実際のところはよく分からない。
2回目のローソンストア100以降の決済では、マリッジリングを外し、EVERINGだけを指にはめてガイド通り、握り拳を作るようにして、EVERINGが決済POS端末の読み取り面に平行になるようにして決済は上手く行っている。ただ握り拳スタイルで決済する際に暗証番号入力キーののぞき見防止の目隠しカバーが握り拳を置くスペースを邪魔するケースがあったのが気にかかる。
筆者は、前述したようにキャッシュレスデバイスやガジェットには日替わりで自分の気に入ったデザイン、機能のスマホや腕時計を自由に持ち歩きたいタイプだ。しかしEVERINGの登場で、Visaのタッチ決済対応のEVERINGだけは唯一常時身に着けているキャッシュレス決済デバイスとなった。
今日の左手は腕時計バックルのwena 3のSuica残高が約5500円、EVERINGに6000円、スマホPayPayアプリに7500円、そしてもしもの場合に備えて、ポケットの中には現金決済用のキーホルダーに500円硬貨が2枚、総額で2万円を持ってる勘定だ。これに加えてクレジットカードの1枚でもあれば鬼に金棒に違いない。
世界戦略とすそ野の広いクレジットカードワールドを背景に登場した手ぶらキャッシュレスのEVERINGだが、ローカル規格とは言えSuicaが先行普及した日本国内で、対抗できるようになるにはまだまだ時間が必要だ。世界征服戦略の過渡期の対応として「EVERING for Suica」の可能性はないものだろうか? 今、筆者が一番欲しいモノだ。
今回の衝動買い
アイテム:「EVERING」
・購入:EVERING ONLINE STORE
・価格:1万9800円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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