ユニバーサルロボットの協働ロボットを、自動車部品製造の愛同工業が40台導入
Universal Robots AS
リークテスト、洗浄、ブロー工程へのワークの投入、取り出し 他
ユニバーサルロボット(東京都港区、代表:山根 剛、以下「UR」)は、自動車部品OEM製造の愛同工業株式会社(本社:愛知県大府市、代表取締役社長 渡辺 裕介氏、以下「愛同工業」)が、部品の洗浄やリークテスト、ブロー工程などさまざまな工程へのワークの投入、取り出し作業にURの協働ロボットを導入したことを発表します。2017年の初号機投入来、全40台のURロボットが導入されました。
愛知県は自動車関連の大企業が多く、中堅規模の企業である愛同工業では人材が集まりにくい、という課題を抱えていました。対策を検討する中で人の作業を分析すると、ワークを機械へ投入、取り出す繰り返し作業が多く自動化に向いている、と判明しましたが、従来型の産業用ロボットは設備メーカーにシステム設計を外注する費用がかかるため容易に導入に踏み切ることができませんでした。
2016年にある展示会で、愛同工業 代表取締役社長の渡辺 裕介氏がURロボットに出会ったことがきっかけとなり、導入を検討することになりました。URロボットが従来型産業用ロボットとは異なり、自分たちでロボットシステムの構築を行う前提であることが導入の決め手となりました。初めに導入したのは、洗浄後の部品にエアブローをする工程です。複雑な形状のワークを完全に乾かすには穴の中までブローする必要あがりますが、ロボットハンドにノズルを付けてブローすることで、人手では取れにくい狭い穴の中まで乾かせるようになりました。
以降、リークテストから部品の洗浄、ブローにわたる一連の工程など、さまざまな工程でのマシンへのワークの投入、取り出しを中心にURロボットを導入し、3年間での導入台数は40台となりました。今年もさらに10台の導入を見込んでいます。人が行っていた工程を自動化することで、人手が削減できたのみならず、工程を飛ばしてしまうといったヒューマンエラーを避けることができるようになりました。結果として、3年間で生産性は倍増しました。
愛同工業 代表取締役社長 渡辺 裕介氏は次のように述べています。「ロボットには自ら問題を発見する能力はありませんが、現場の社員たちはロボットの動きに無駄を見つけると、自らティーチングをして改善をしています。人間の知恵をロボットに織り込むことで、さらに生産性を上げることができるようになりました。これこそが真の“協働”だと思いますし、ここに働き甲斐ややりがいのヒントがあるのではないかと思います」
ユニバーサルロボット 日本支社 代表 山根 剛は次のように述べています。「渡辺社長自らが日々複数の工場を訪れ、現場の皆様と共に自動化できる工程を探索し自動化を実現されていることに敬意を表します。URロボットは1台でも人手不足の解消や生産性の向上などのメリットをもたらしますが、複数ラインを集約することでさらに生産性を上げることがあり、愛同工業での事例はその好例です。この事例に倣い、日本の中小・中堅企業が単純・反復作業の自動化に着手し、結果として企業にも、現場で働くスタッフの方々にも利益をもたらすようになることを期待しています」
事例動画:https://youtu.be/tjZmqkwIdxU
事例詳細:https://www.universal-robots.com/ja/%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B/%E6%84%9B%E5%90%8C%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE/