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集英社とDNP 出版DXに向けた「MDAM」導入促進に関する基本合意契約を締結

PR TIMES

株式会社集英社
出版業界の制作ワークフローの標準化とコンテンツの多角的な利用を推進

株式会社集英社(本社:東京都千代田区)と大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区 以下:DNP)は、雑誌・書籍の編集制作支援機能とアセットマネジメント機能を兼ね備えた総合誌面制作プラットフォーム「MDAM(エムダム)」の出版社等への導入促進に関する基本合意契約を2021年6月に締結しました。




MDAMは集英社が中心になって開発したもので、誌面を構成する画像やテキスト等のデータを一元管理できるプラットフォームです。特集や記事ごとの進行管理・編集が可能で、編集者やデザイナーはこのプラットフォームにアクセスして入稿や校正等の作業を行うことができます。
講談社や小学館など大手出版社が採用し発展させてきましたが、今回の基本合意によって、さらに多くの出版社に導入の機会を提供することが可能になります。DNPは、これまで出版印刷・商業印刷等に広く携わってきた経験・ノウハウを活かし、出版社をはじめとする各企業がMDAMを導入する際の業務設計から運用までの支援を行います。

【提携によるMDAM導入促進の背景】

出版業界の課題のひとつに、編集制作におけるワークフローの標準化が進まないことが挙げられます。編集制作に携わる関係者は、出版社の編集者や校閲者だけでなく、作者やライター、デザイナー、カメラマン、編集プロダクション、印刷会社など多岐にわたります。その上、媒体ごとの固有のワークフローや業務慣習がボトルネックとなっていました。一方で、広告タイアップ案件やWebメディア等へのコンテンツ2次利用の利便性向上、雑誌からの書籍化やムック化、新たなコンテンツサービスの創出などが求められており、その際のデジタルデータ等の情報資産(アセット)の管理機能の整備や、新たなサービスに対応したワークフローの構築も課題となっています。
こうした課題に対して両社は、より最適な編集制作のプラットフォームとしてMDAMを提供し、業界全体の編集制作ワークフローの標準化を推進するとともに、各出版社が保有する魅力的なコンテンツを電子媒体やWebサイト等の多様な形で、生活者に届ける環境の整備を支援していきます。

【「出版DX」につながるMDAMの概要と可能性】

〇コンテンツの効率的なマルチユースを支える基盤
出版社は今、コンテンツを多様な用途に展開していく取り組みを強化しており、そのための基盤(プラットフォーム)の構築が不可欠となっています。MDAMは、テキストや画像など誌面を構成する全ての情報資産(アセット)や書誌情報をクラウド環境に格納することで、紙媒体・電子媒体・Webサイト・SNS等への展開を容易にしていきます。
〇ワークフロー平準化や効率的な編集制作環境の構築等による「出版DX」の推進
一つの出版社に属する複数の編集部だけでなく、多くの出版社が同じ編集制作プラットフォームを使用することで、ワークフローの平準化を促進し、業界全体で統一された持続可能な雑誌制作環境を構築していきます。さらに、こうした平準化を起点として、出版関連のデジタルトランスフォーメーション(出版DX)につなげていきます。
〇コンテンツを活用した新サービスの創出
MDAMの導入により、出版各社が保有する魅力的なコンテンツを活かした新しい事業・サービスの創出を支援しています。


■MDAMの採用社(2021年7月現在)
講談社、光文社(来春運用開始予定)、集英社、主婦と生活社、小学館、世界文化社(五十音順)


雑誌制作に関わる多くのプレイヤーが1つのアセットや進捗を共有でき、コンテンツのマルチユースの基盤に。