「量子AI」のスケジュール調整アプリに期待
東京大学大学院在学中から数々の量子コンピュータやAIのプロジェクトを手がけ、自ら量子AIのスタートアップ「カンダクオンタム」を設立した元木大介さんは、トレンドの急変や、徐々に外れ値が増大していく未来の情報を扱うことができる点を、これまでのAIと量子AIの顕著な違いだと説明してくれました。
そんな元木さんがリリースしたのが「Calqbook」というサービスです。現在はベータ版がリリースされており、Googleカレンダーユーザーが利用することができます。
自分のGoogleカレンダーを読み込ませると、自分の空いている日程候補を予定枠として視覚的に表示してくれます。そこから相手に候補日として投げて、予定を決定できるようになります。
しかも、重要度を自動的に判別してくれるため、タスクとして予定を確保している時間帯も、調整可能時間帯として候補日を出してくれるのです。空いている時間の候補を瞬時に送れるだけでも、筆者としては負担の軽減を感じます。
今後の機能追加で、Calqbookユーザー同士であれば、複数人の日程調整を画面の中で実現することができるようになり、この時点で筆者が極端に苦手な「調整さん」での日程調整から解放される(はず)です。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
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