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松村太郎の「"it"トレンド」 第308回

忙しすぎてカオスな予定を量子AIに調整してもらいたい

2021年07月20日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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AIでも難しい?

 そこで、「より深くテクノロジーを活用できないか?」を考えていくことになります。やはりこうしたことが得意なのがAIですね。

 スケジュールがしっかりと入力されている前提は、つまりどこにスケジュールや会議の余地があるのかが明らかになる、ということです。その前提で、調整したい複数の人の予定をAIが見つけて、適切な時間の候補を出してくれれば、最初から調整可能な候補が出てきて、そこを選ぶだけで済みます。

 しかし、既存のAIでこうした問題をするすると解決できるか?と言われると、そうではありません。

 いわゆる現在のAIは、乱暴に言えば、過去のデータを頼りにした当てずっぽうです。そのデータ量が膨大であればあたる確率が限りなく高まっていきます。ただしそれは、固定的な答えが決まっている場合の話。

 動的に変化する未来の情報を扱う際には、そうした情報を含めて、さらに多様な条件を加味しながらマッチングする必要があり、過去の情報にあたることができないため、既存のAIでは限界があるというのです。

 その限界を突破してくれそうなのが、「量子AI」の世界です。

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