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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第112回

普通二輪免許で乗れる! 一番安いBMW、BMW Motorrad「G310R」で風を感じる

2021年05月09日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●美環(@puritendon) 編集●ASCII

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バイクでも感じる「駆けぬける歓び」

G310Rを駆る美環さん

 「乗り心地がいいですね」というのが、G310Rに対する美環さんの第一印象。「シートが柔らかくて心地よいですね。そしてフロントフォークが結構動くんですよ。私は体重が軽いので大抵のバイクは乗り心地が硬いのですが、G310Rはイイ感じですね」とのこと。

G310Rのサスペンションとシートがイイ! と美環さん

美環さん絶賛のシート

 美環さんの倍以上の体重がある筆者が乗ってみたところ、すごく柔らかくて、乗り心地がよいという点では美環さんと同意見。オフロードバイクが走るようなラフロードも走行できるのでは? と思わせます。ちなみにサスが底突きすることはありませんでした。

リーンウィズ(バイクの角度とライダーの上半身の角度が同じ姿勢)する美環さん

 「車体が軽いためか、取り回しがとてもラクです!」と美環さん。ちなみに車重は159kgで、国産250ccクラスと同等。これならたしかに駐輪場などでも取り回しはラクですね。軽い上に重心が低いようで、傾けやすい印象。つまり走りやすいといえそうです。

 一方、美環さん的にはエンジン特性に最後まで慣れないようでした。「街乗りだと、ちょっと遅いかなぁと思います。流れに乗るのが大変かもしれません」だそう。どれどれとカタログを見直すと、最高出力は 25kW(34PS)/9500rpm、最大トルクも28Nm/7500rpmで、たとえばHondaの単気筒バイク「CB250R」(20kW(27PS)/9000rpm、23Mm/8000rpm)と比べてもパワフルなハズ。

 なんででしょう? ということで筆者も乗ってみると、どうやら回さないとパワーが出ない様子。つまり単気筒なのに回してナンボというエンジン特性で、ちょっとイメージしていた単気筒エンジンとは異なるかも。逆に言えば、普段よりギアは1つか2つ下げ、8000回転以上をキープのごとくぶん回すと、これが比類なき楽しさ! まさに駆けぬける歓びに満ち溢れているのです。

 ちなみにクラッチはやや硬めで、「半クラッチのポイントがわかりづらいかもしれません」と美環さん。ちなみに筆者は1時間ほど街乗りをした際、後半で何度かエンストをしたのですが、美環さんはエンストしませんでした。

「この位の振動は普通ですよ」と美環さん

 単気筒バイクの魅力といえば振動。単気筒バイク初心者の筆者が乗った時は、手がちょっと痺れたのですが、美環さんによると「こんなものだと思いますよ。400ccクラスの単気筒になると、もっと振動が大きくなりますし」なのだとか。でも単気筒の鼓動感は病みつきになりそうかも。

【まとめ】輸入車は歩み寄ることが大事
しかしそこが面白い

初めてのBMWモトラッドに戸惑いながらも独特の魅力を感じた美環さん

 美環さんによると「日本車は至れり尽くせりで、何をやっても許してくれるのですけれど、輸入車は、こちらから歩み寄らないと友達になれないんですよね。そういう意味での面白さが輸入車の魅力だと感じています。BMWに乗るのは初めてですけれど、色々な意味で、輸入車なんだなぁと思いました」という美環さん。

 筆者はエンジン車のBMWモトラッドは初めてでしたが、四輪のBMWとは異なる、すごくプリミティブ(原始的)なフィーリングなのですが、駆けぬける歓びという意味では、BMWの製品なんだなと感じた次第。国産車と比べると高額ですし、車検も必要ですが、70万円でBMWブランドの製品が手にはいると思うと凄く魅力的。何より近寄りがたいと思っていたBMWモトラッドが、フレンドリーに感じたのが新たな発見でした。BMW GROUP Tokyo Bay Motorrad Showroomをはじめ、各地のモトラッドでG310Rを試乗体験してみてはいかがでしょう。面白いですよ!

BMWとはドイツ語で「バイエルン地方のエンジン工場」と言う意味。その昔、航空機用のエンジンを作っていたことから、エンブレムは、青い空と白い雲の中でプロペラが回っているというのを図式化したものと言われている

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