バイクでも感じる「駆けぬける歓び」
「乗り心地がいいですね」というのが、G310Rに対する美環さんの第一印象。「シートが柔らかくて心地よいですね。そしてフロントフォークが結構動くんですよ。私は体重が軽いので大抵のバイクは乗り心地が硬いのですが、G310Rはイイ感じですね」とのこと。
美環さんの倍以上の体重がある筆者が乗ってみたところ、すごく柔らかくて、乗り心地がよいという点では美環さんと同意見。オフロードバイクが走るようなラフロードも走行できるのでは? と思わせます。ちなみにサスが底突きすることはありませんでした。
「車体が軽いためか、取り回しがとてもラクです!」と美環さん。ちなみに車重は159kgで、国産250ccクラスと同等。これならたしかに駐輪場などでも取り回しはラクですね。軽い上に重心が低いようで、傾けやすい印象。つまり走りやすいといえそうです。
一方、美環さん的にはエンジン特性に最後まで慣れないようでした。「街乗りだと、ちょっと遅いかなぁと思います。流れに乗るのが大変かもしれません」だそう。どれどれとカタログを見直すと、最高出力は 25kW(34PS)/9500rpm、最大トルクも28Nm/7500rpmで、たとえばHondaの単気筒バイク「CB250R」(20kW(27PS)/9000rpm、23Mm/8000rpm)と比べてもパワフルなハズ。
なんででしょう? ということで筆者も乗ってみると、どうやら回さないとパワーが出ない様子。つまり単気筒なのに回してナンボというエンジン特性で、ちょっとイメージしていた単気筒エンジンとは異なるかも。逆に言えば、普段よりギアは1つか2つ下げ、8000回転以上をキープのごとくぶん回すと、これが比類なき楽しさ! まさに駆けぬける歓びに満ち溢れているのです。
ちなみにクラッチはやや硬めで、「半クラッチのポイントがわかりづらいかもしれません」と美環さん。ちなみに筆者は1時間ほど街乗りをした際、後半で何度かエンストをしたのですが、美環さんはエンストしませんでした。
単気筒バイクの魅力といえば振動。単気筒バイク初心者の筆者が乗った時は、手がちょっと痺れたのですが、美環さんによると「こんなものだと思いますよ。400ccクラスの単気筒になると、もっと振動が大きくなりますし」なのだとか。でも単気筒の鼓動感は病みつきになりそうかも。
【まとめ】輸入車は歩み寄ることが大事
しかしそこが面白い
美環さんによると「日本車は至れり尽くせりで、何をやっても許してくれるのですけれど、輸入車は、こちらから歩み寄らないと友達になれないんですよね。そういう意味での面白さが輸入車の魅力だと感じています。BMWに乗るのは初めてですけれど、色々な意味で、輸入車なんだなぁと思いました」という美環さん。
筆者はエンジン車のBMWモトラッドは初めてでしたが、四輪のBMWとは異なる、すごくプリミティブ(原始的)なフィーリングなのですが、駆けぬける歓びという意味では、BMWの製品なんだなと感じた次第。国産車と比べると高額ですし、車検も必要ですが、70万円でBMWブランドの製品が手にはいると思うと凄く魅力的。何より近寄りがたいと思っていたBMWモトラッドが、フレンドリーに感じたのが新たな発見でした。BMW GROUP Tokyo Bay Motorrad Showroomをはじめ、各地のモトラッドでG310Rを試乗体験してみてはいかがでしょう。面白いですよ!
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