「DIRT 5」でも全解像度で差が見られたが……
クルマ系ゲーム繋がりで「DIRT 5」で検証してみよう。こちらも動的解像度設定は無効とし、画質“Ultra High”、先日実装されたレイトレーシングやFidelityFXはオフに設定した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測する。
3DMarkではRTX 3060がRTX 2060 SUPERに抜かれるテストもあったが、ここまで見てきたように、実ゲームではRTX 3060の方が良好なフレームレートを出していることが分かる。フルHD時ではRTX 2060 SUPERの10~13%上、RTX 2060に対しては20~23%上に位置している。
同じRTX 3060搭載カードで比較すると、RTX 3060 Twin Edge OCに比べ、ROG-STRIX-RTX 3060はどの解像度設定でも小さいながら差をつけている。
ただし、このゲームの場合は上位のRTX 3060 Tiに比べるとRTX 3060のフレームレートは大きく下がってしまうので、実売価格差が近ければRTX 3060の上位モデルよりもRTX 3060 Tiの安いモデルを買った方が、性能的には満足のいく買い物になるだろう。
DXRパフォーマンスにも差が出た
「Watch Dogs: Legion」
ここからはDXR(DirectX Raytracing)を利用した検証を行なう。まずは「Watch Dogs: Legion」で試してみたい。APIはDirectX 12、画質“最大”、レイトレーシングも“最大”、さらにDLSS“高性能”(DLSS2.0におけるPerformance設定のこと)、さらに精密度100%設定も追加した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測している。
Watch Dogs: LegionもResizable BAR対応であり、Resizable BARを利用することで最低fpsの引き上げが期待できる(これについては後日Resizable BAR検証記事で詳しく検証する)。RTX 3060は発売日時点からResizable BARに対応したGPUなので、上のグラフは全て“Resizable BARの恩恵を受けた”状態だ。
これまでは、DXRやDLSS対応ゲームを楽しみたいのであれば、RTX 2060がベースラインとされてきたが、RTX 3060によってこのベースラインもかなり向上(実売価格もぐっと引き上がったのは残念だが)している。OC設定の強いROG-STRIX-RTX 3060であれば、RTX 2060 FEに対してフルHDの平均fpsが48%弱もパフォーマンス向上を果たしている。
RTX 3060 Twin Edge OCのパフォーマンスも良好だが、OC設定が強い分、ROG-STRIX-RTX 3060の方がより高いフレームレートでゲームを楽しむことができるだろう。
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