RDNA 2アーキテクチャーを採用した“Big Navi”こと「Radeon RX 6000シリーズ」が出てから1ヵ月余が経過した。出荷量は相変わらず少ない点は残念だが、そろそろ新世代Radeonのパワーを活かしたゲーミングPCを検討している人もいるだろう。
すでにRX 6800〜RX 6900 XTに関しては、性能の検証を前編と、後編と2つの記事で論じているが、RX 6000シリーズの設計的特徴である「Infinity Cache」と、業界に先んじて実装した「Smart Access Memory」(より一般的な呼び方をすると「Resizable BAR」)の存在により、かなりの数のゲームでライバルであるGeFore RTX 30シリーズを上回る結果を出した。
4Kでのプレイやもう一つの技術的ハイライトであるDXR(DirectX Raytracing)対応では、RTX 30シリーズに及ばないという欠点は見られたものの、Radeonでも高画質あるいは高フレームレートでゲームを楽しみたい人にはRX 6000シリーズは非常に魅力的なGPUとなっている。
本稿は筆者が昨年、Ryzen 5000シリーズ投入前に実施した記事「GeForce RTX 3080の相棒にふさわしいのはどっち?Core i7-10700K対Ryzen 7 3800XTゲーム7本比較」の逆転&拡大版といったところだ。
RX 6800 XTの最高性能を引き出せるCPUは、果たしてRyzen 5000シリーズなのか? それとも第10世代Coreプロセッサーなのか? さまざまなゲームを通じて検証していきたい。

RDNA 2アーキテクチャーの凄さを世間に知らしめた「Radeon RX 6800 XT」。既にAICパートナーから独自設計のカードが登場しているが、今回はリファレンスデザインのカードを用いて検証する

この連載の記事
- 第331回 GeForce RTX 3060速報レビュー!VRAM 12GB&Resizable BAR対応のメインストリームGPUを検証
- 第329回 Samsung のPCIe 4.0対応SSD「980 PRO」に2TBモデルが登場、その実力を他の2TBモデルと比較検証
- 第328回 Cyberpunk 2077に最適なGeForceはどれ?レイトレーシング最高画質で比較してみた
- 第327回 3年ぶりのモデルチェンジでSamsung「870 EVO」が最強の2.5インチSSDに
- 第326回 Cyberpunk 2077最高画質プレイに必要なRyzenとRadeonの組み合わせについて考える
- 第325回 最速Big Navi「Radeon RX 6900 XT」の未知の速さを検証する
- 第324回 Intel環境でもRadeon RX 6000シリーズのSmart Access Memoryが使えるのか検証してみた
- 第323回 GeForce RTX 3060 Ti FE速攻レビュー!DXRゲームを楽しむなら最もお買い得なGPU
- 第322回 Radeon RX 6800 XT/6800で強いRadeonが久々に戻ってきた!【後編】
- 第321回 Radeon RX 6800 XT/6800で強いRadeonが久々に戻ってきた!【前編】
- この連載の一覧へ