DXRを使わずに「Watch Dogs: Legion」で検証する
続いてはレイトレーシング、即ちDXR対応タイトルの代表として「Watch Dogs: Legion」を試してみよう。だがRX 6000シリーズのリアルタイムレイトレーシングを実現する機能(Ray Accelerator)は、まだ重量級のDXRゲームを動かすにはまだ力不足であることがわかっている。そこでここではDXRを使わず、DirectX 12+画質“最大”設定のみで検証することにした。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを測定している。
ここでもCore i5-10600Kが1人負けの状況で、それ以外のCPUの差は誤差程度ということが分かった。Core i5-10600KではRX 6800 XTのボトルネックになってしまうが、同じコア数のRyzen 5 5600Xではそうはなっていない。Ryzen 5 5600Xの優秀さが光る結果といえるだろう。
「Call of Duty: Black Ops Cold War」でもRyzen有利の傾向
続いては「Call of Duty: Black Ops Cold War」で検証してみよう。ここでもDXRは一切使わず、最高画質設定(ただしモーションブラーは無効)とした。シングルプレイヤー用ステージ“フラクチャー・ジョー”をプレイした時のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。
フレームレートのブレがやや大きくなったが、フルHDではF1 2020に近い傾向がみられる。フルHDでは特にRyzen 5000シリーズの強さが際立つ。平均fpsでも最低fpsのいずれにおいても高い値を出しており、Ryzen 5 5600XでもCore i9-10900Kを上回っているのは驚きだ。
ただ、WQHD以上になるとフルHDで上位だったCPUのパフォーマンスが荒れてくるので、正直CPUの評価には難しいゲームといえる。
ややCore i9-10900K優勢気味な「Cyberpunk 2077」
最後に試すのは「Cyberpunk 2077」だ。先日Patch 1.1が出てメモリー周りの挙動が変化したが、本稿の検証はPatch 1.06の時のデータだ。ここでもDXRは使わずにプリセットの“ウルトラ”としている。群衆密度も最高に設定した。
マップの特定のルートを車で移動した際のフレームレートを「CapFrameX」を使用して測定した。
ここでもCore i5-10600Kが目立って低いフレームレートを示しているが、上位CPUの平均fpsは誤差のような差しかでていない。ただ最低fpsを見ると、若干Core i9-10900Kが高いかな? という程度だ。ゲームシステムの関係上、全く同じシーンでは計測しにくいので、誤差も含んだ結果、ということをご理解戴きたい。
この連載の記事
-
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 - この連載の一覧へ