■「音声」の絶妙な距離感に注目
Clubhouseの中では「なぜClubhouseが流行ったのか」という話題も盛んです。その中で、コロナ禍によって在宅勤務が増え、ランチや飲み会もなくなり、人と話す機会が減っていることは誰もが認めるところです。
最近では大型展示会の「CES」もオンライン開催になりました。年初の恒例行事として新しもの好きがラスベガスに集まっていたのですが、いまClubhouseを楽しんでいるのはそうした展示会によく来ている人たちという印象です。
ステイホームが続く中でも、リモートでの打ち合わせにはZoomがありますし、非同期のメッセージを伝えるにはテキストのほうが便利です。これに対して音声は、その間を補完する絶妙な距離感でコミュニケーションできるのが魅力といえます。
Clubhouseのルームはオープンやクローズド以外に、自分がフォローしている人だけに限定することもできます。知り合い同士が話をしているところに顔を出すような使い方で、そこからビジネス上の偶発的な出会いが生まれる場面もありました。
テック業界ではこうしたアプリがときどき熱狂的に盛り上がることがあり、Clubhouseが本格的に普及するかどうかは未知数です。ただ、音声コミュニケーションが盛り上がる機運は高まっており、今後もさまざまなアプリが注目を浴びることになりそうです。
この連載の記事
-
第270回
スマホ
iPhone値上げ、Pixel躍進──2022年のスマホを振り返る -
第269回
Apple
アップル「iPad(第10世代)」なぜ値上げ? -
第268回
iPhone
iPhone「mini」ユーザーはどこへ向かうのか -
第267回
Apple
アップル「M2 MacBook Air」M1ユーザー視点でレビュー -
第266回
スマホ
iPhone値上げ 高コスパAndroidにチャンスはあるか -
第265回
Apple
アップル製品の「壁」を取り払う新機能に注目 #WWDC22 -
第264回
スマホ
メガネをかけると大画面? 「Nreal Air」を試した -
第263回
ビジネス
在庫不足のアップル、コスト増のアマゾン──GAFA決算、各社の課題浮き彫り -
第262回
PC
出張用のPCやモバイル回線を見直した -
第261回
Apple
アップル「Mac Studio」Mac miniから買い換える価値はある? -
第260回
スマホ
楽天モバイル「Apple Watch」は新たな強みになるか - この連載の一覧へ