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GitLabの2021年予測 - 新テクノロジーの到来が新たな課題をもたらし、開発者の役割が変化、新たなスキルが必要に

PR TIMES

GitLab Inc.

DevOpsライフサイクルに対応するオールインワンアプリを提供するGitLab(本社:米サンフランシスコ、読み方:ギットラブ、https://about.gitlab.com/)でSenior Developer Evangelistを務めるブレンダン・オレアリー(Brendan O'Leary)が、2021年のソフトウェア開発者に関する予測を寄稿しました。

今年のテクノロジー業界では、目新しいことが多く起こりそうです。開発者のワークフローを変える新しいテクノロジーとともに、新たな課題が見えてくるにつれて、技術者は自らの役割と必要なスキルの調整を迫られることになるでしょう。常に流動的なテクノロジー環境に対応するには、いろいろな意味で気を抜かないようにする必要があります。2021年の予測は以下のとおりです。

新しいテクノロジーによって新たな課題がもたらされる
5Gやエッジ・コンピューティング、マイクロサービスなどの現在の先端技術は、まもなく主流になります。これらのテクノロジーは開発者の業務に大きく影響し、現代のアプリケーションを支える新しいタイプのハードウェア・アーキテクチャーを理解することはもちろん、ネットワーキングも知り尽くすことも必要になるはずです。

中でも特に重要なものの1つがエッジ・コンピューティングです。急速に成長するIoT市場は、調査会社のStatista(https://www.statista.com/statistics/976313/global-iot-market-size/)によると、2019年の2,120億ドル規模から2025年には1.6兆ドルに達すると予想されています。これにより、DevOpsチームは思ったよりも早くエッジ・コンピューティングを扱わなければならなくなる可能性があります。エッジ・コンピューティングでは、計算のたびにクラウドにアクセスする必要がないように、文字どおりアプリケーション (つまり「エッジ」) 内に処理能力を実装する必要があります。2021年は、DevOpsの未来にエッジ・コンピューティングを迎え入れることが不可欠になるでしょう。

テクノロジーの進歩は役割の変化を意味する
こうしたテクノロジーの進歩の結果、開発者の役割も変わることになりそうです。オープン・ソース化の動きは、IT部門からビジネス部門やさらにその先にも広がることが考えられます。また、特にロー・コードや人工知能/機械学習 (AI/ML) の影響を踏まえると、シチズン・デベロッパーの急増も予想されます。

開発者が「ビジネスに進出」し、シチズン・デベロッパーが重要視されるようになるに従って、すべてのチームが職業プログラマーだけで構成されるようになるとは限らないことは明らかです。シチズン・デベロッパーと肩を並べて働くプログラマーも間違いなく出てくるでしょう。IDE環境といった思いもよらない場所で「チーム・メンバー」に出くわすプログラマーもいるかもしれません。AIは、ほとんどのエンタープライズ開発チームではまだ初期段階にありますが、今後3~5年以内にAI/MLがスピード、助言、構造、さらにはコーディングまでも提供できるようになると断言する業界アナリストもいます。

しかしながら、AI/MLがすぐに開発者の業務の一部に置き換わり、「開発」がそれほど専門的なスキルではなくなったとしたら、開発者の文化の変容を迫られることは明らかです。

AIとソフトウェア開発の連携
将来は、あらゆるソフトウェアが何らかの手続き型コードと何らかのAI/MLモデルの組み合わせになりそうです。モデルは、徐々にコードを浸食することになりますが、人間に置き換わることはなさそうです。何が重要なのかを理解し、システムが正しい倫理的境界線を越えて機能することがないようにする上で、人間の役割はさらに重要になるでしょう。

別の言い方をすれば、10年後のコード開発では、AIが今よりもはるかに重要 かつ有益 な役割を果たしていないとおかしいということです。ただし、AIが人間に置き換わるということではなく、信号とノイズを見極める最終的な判定者としての人間の役割はさらに重要になりそうです。これは、プログラマーが必要な部分に集中できるように、すべてのデータを素早くより分けることができる几帳面な監視役のようなものです。コンピューター支援診断 (CAD) は、初期のがんを示す可能性がある1 mm大の白点を探すことが難しいマンモグラフィーにおいて、すでに大いに役立っています。CADが貴重なのは、放射線科医が重点的に見るべき「セカンドルック」部分を明らかにするからです。AI/MLとソフトウェア開発についても、同様のモデルが期待できます。

求められるスキルの変化
世界経済フォーラムが認めているように、技術やその他の変化の影響から、ほぼすべての業種で従業員の既存のスキル・セットの有効期間が短くなりつつあります。開発者は、自らのソフト・スキルに投資し、専門知識を広げる必要があります。

前述のように、AI/MLは開発者の役割に大きな影響を及ぼすことが予想されるため、従来にも増してソフト・スキルが重要になります。ある調査(https://about.gitlab.com/developer-survey/)で、今後最も重要なスキルについて質問したところ、開発者、セキュリティの専門家、運用チーム・メンバー、およびテスト担当者の回答は、コミュニケーションとコラボレーションで一致しました。これは特に意外なことではなく、DevOpsチーム・メンバーによる社内の別部門や新規部門との緊密かつ頻繁な連携がさらに増えてきています。そうしたケース、特にDevSecOps(https://about.gitlab.com/solutions/dev-sec-ops/)では、コミュニケーションとコラボレーションが成功と失敗の分かれ目になる可能性があります。

テクノロジー業界では、新たな進展があるごとに次に起こることに影響します。今年は、新しいソフトウェアやテクノロジーから、開発者やIT部門の役割の進化、スキルの再教育までのさまざまな変化が訪れることが予想されます。開発者やテクノロジー業界の労働者が生産性と関連性を維持するには、そうした変化を注意深く観察し、調整できるように準備する必要があるでしょう。反復は、ソフトウェア開発プラクティスの中核を成すだけでなく、私たちがソフトウェア・プロフェッショナルとして行うことの根幹にもかかわるのです。

GitLabについて
GitLabは、DevOpsのライフサイクル全般をカバーするオールインワンのアプリケーションとして、ゼロから構築されたDevOpsプラットフォームです。製品、開発、品質保証、セキュリティおよびオペレーションチームが同一プロジェクト上で同時に作業を行うことを可能にします。DevOpsのライフサイクル全体を通じて、オールインワンのデータストア、UI、権限モデルを提供し、共同作業の効率化と集中的な作業を可能にし、サイクル時間の大幅な削減を実現します。GitLabはオープンソースベースで構築されており、数千人のディベロッパーや数千万人のユーザーから成るコミュニティの力で、DevOpsに絶えず新たなイノベーションをもたらしています。Ticketmaster、Jaguar Land Rover、NASDAQ、Dish Network、Comcastをはじめ、スタートアップから世界的大手企業に至るまで、100,000以上の顧客がGitLabに信頼を寄せ、素早く優れたソフトウェアを作り出しています。GitLabは2014年から完全リモートワークを実践し、68以上の国に1,300人以上の従業員を擁しています。