楽しくゲームを遊んで「稲作」についても学べる一石二鳥のタイトル
『天穂のサクナヒメ』はなぜブレイクしたのか?あらゆる面で完成度が高い「唯一無二」の「稲作ゲーム」をプレイ!
魅力その参:適度なバランスに調整された「稲作」
さて、いよいよ本作で最も注目されている「稲作」パートの魅力について紹介しよう。本作の稲作は、10近い工程で成り立っている。
上記のとおり、非常に細かく行程分けされており、本格的な「稲作」が楽しめるのがポイント。各工程でどんな行動をするかによって、新米の出来が大きく変わっていくのが本作のだいご味となる。
このように、「プレイヤーの行動」と「成果」が直結するのは、とても気持ちいいもの。「来年の稲作はこうしてみよう」と次へのモチベーションがわいてくるのだ。そして毎年少しずつお米(とサクナヒメ)が成長していくのを見て、また1年……あと1年……とやめ時を見失いながらプレイしてしまうのが本作の恐ろしいところ。
そう、上記の工程だけ見ると「やること多くて疲れそう」と思うかもしれないが、多分これでも実際の稲作より大幅に簡略化されているし、1つの季節が3日(ターン)で過ぎてしまうのでテンポが非常にいい。後述のヒノエ島の開拓もあわせて、「ただ稲の世話をして待つ」というヒマな時間は皆無と言っていいだろう。
本格的な「稲作」体験ができることと、それをテンポよくゲームに落とし込んでいること。そこのバランスが絶妙で、時間を忘れてプレイしてしまうのは、本作の大きな魅力だろう。
ちなみに、設定から「稲作難易度」を「低」にして1年過ごしてみたところ、能力値の伸びが増えているように感じた。もしかしたら、雑草が生えにくくなったり、稲が病気にかかりにくくなったりもしているかもしれない。
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