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社員でも入れないSUBARU資料館に潜入! 自動車史を彩る名車を紹介

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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新型レヴォーグ STIスポーツ

 新型「レヴォーグ」の発売を開始したSUBARU。国内新車としては久しぶりとなるステーションワゴンタイプの1台だ。そこで今回、SUBARUのステーションワゴンと共に、同社の歴史も併せて振り返りたいと思う。

社員でも滅多に入れない施設は
自動車の歴史が詰まっていた!

スバル研究実験センター。SUBARUの開発拠点だ

スバル研究実験センター内にあるスバル技術資料館。施設の目的は若いエンジニアたちに過去のSUBARU車を知ってもらうこと、だという

スバル技術資料館には、過去のSUBARU車が整然と並ぶ。写真はその一部にすぎない

 今回お邪魔したのは、栃木県佐野市にある「スバル研究実験センター」内の「スバル技術資料館」。一般公開はおろか、SUBARU社員でも立ち入ることが難しい施設だ。ちなみにSUBARUは一般向けとして、群馬製作所 矢島工場に「スバルビジターセンター」という展示施設を用意している。

レオーネ ツーリングワゴン

レオーネ ツーリングワゴン

レオーネ ツーリングワゴンの室内

 SUBARUが初めて「ツーリングワゴン」を出したのは、1981年のこと。2代目レオーネのマイナーチェンジモデルに、同社初5ナンバーサイズのステーションワゴンとして産声をあげた。従来のバン(エステートバン)をベースに、2段ルーフを採用。レジャーへの対応力を上げたモデルとした。

 1984年に登場した3代目レオーネにも、このツーリングワゴンは設定されたが、1989年に産声をあげたレガシィにより、レオーネからツーリングワゴンは姿を消すこととなる。そのいっぽうで旋風を巻き起こしたのがレガシィ ツーリングワゴンだ。

初代レガシィ ツーリングワゴン

初代レガシィ ツーリングワゴン

 水平対向エンジンに四輪駆動というスバルの伝統を受け継ぎながら、それまでにないスタイリッシュなデザイン、ターボチャージャーを搭載した速いツーリングワゴンの設定、そしてWRCへの参戦も大きな話題を集め、レガシィは大ヒットした。その中でもツーリングワゴンは使い勝手の良さも相まって、レガシィの代名詞に。SUBARUに習い、各社ツーリングワゴンを市場投入していった。

二代目レガシィ ツーリングワゴン

二代目レガシィ ツーリングワゴン

 1993年に二世代目となるレガシィが登場。他社が大型化する中、5ナンバーサイズにこだわった。いっぽう内外装のデザインに元メルセデス・ベンツのチーフデザイナー、オリビエ・ブーレイが参加し、従来とは異なる方向へと進化。エンジンは水平対向4気筒ターボから、低回転時と高回転時で異なるターボチャージャーを使うシーケンシャルターボを採用。後期モデルでは2リットル市販車としては初となる280馬力を達成した。

二代目レガシィに加わったグランドワゴン

 1995年からは、グランドワゴンという現在のアウトバックにつながるモデルを途中で追加。SUV的な要素を加えたステーションワゴン型クロスオーバーの先駆けとなり欧州で大ヒット。その後、アウディやボルボなどから、同様のモデルが相次いで発売された。

三代目レガシィ ツーリングワゴン

三代目レガシィ ツーリングワゴン

 1998年に登場した3代目は、開発の方向性がツーリングワゴンを主軸としたものに。ちなみにセダンは半年後にデビュー。B4という名前が与えられたほか、スポーツセダン色が強められた。エンジンは従来の水平対向4気筒のほか、3リットル水平対向6気筒もラインアップに加わった。外観上の特徴としては、ヘッドランプに上下2灯タイプを採用、上級グレードにはHIDランプが用意されたこと。ちなみに発売前の1998年4月23日に、アメリカ・コロラド州の公道での速度記録に挑戦。1kmの区間平均速度で270.532km/hを達成、「ステーションワゴン多量生産車無改造部門」における世界速度記録を更新した。

四世代目レガシィ ツーリングワゴン

四世代目レガシィ ツーリングワゴン

 2003年には4世代目が登場。全幅を拡大し3ナンバー化することで、プレミアム路線へと進化した。その一方で、最小回転半径を先代より小さくしたほか、グレードによっては100kg近い軽量化も達成。「大柄になって使いづらくなった」という声を受けないビッグチェンジだった。

五世代目レガシィ ツーリングワゴン

五世代目レガシィ ツーリングワゴン

 2009年には5代目が登場。より大型化したことで、ゆとりある室内空間を確保した。なお、日本でツーリングワゴンの設定があったレガシィは、この5代目までとなる。

初代レヴォーグ

初代レヴォーグ

 ツーリングワゴンの血を引き継いだのが、2014年に登場したレヴォーグである。ボディーサイズは、5代目レガシィ・ツーリングワゴンより全長/ホイールベースともに100mm短縮し、全高を50mm低く設定。日本の交通環境で取り回しのしやすいボディーサイズとした。エンジンは300馬力を発する2リットルターボのほか、新開発の1.6リットル水平対向4気筒も用意。170馬力と十分なパワーを発生した。

 エクステリアはルーフ後端を低く抑えたシルエットと、スバルのモチーフである「ヘキサゴングリル」や「ホークアイヘッドランプ」を採用。力強いフォルムが評価され、同社としては3度目となるグッドデザイン賞を受賞した。

新型レヴォーグと初代レガシィ ツーリングワゴン

 以上が、新型レヴォーグに続くSUBARUツーリングワゴンの系譜だ。新型レヴォーグに関しては、今後ASCII.jpでも数多く取材する予定なので、ぜひチェックしてほしい。アイサイトXに目がいきがちだが、ツーリングワゴンとしての使い勝手の進化に驚くこと間違いナシだ。

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