■そしてカオスへ
それで万事快調かと言えば、そうでもありません。タイヤ屋さんにも「今までとは感じが違うから、いろいろ空気圧を試してみるといいですよ」と言われ、実際に試してみると、10キロパスカル程度の違いでも、ハンドリングの印象は微妙に違ってくる。
220キロパスカルに対する10キロパスカルなんて、5%にも満たない違いです。今までのように、減ることを見越して1割ほど高めに入れておくという管理はできません。
そこで空気圧チェックの頻度を上げて対応すべく、前回お伝えした通りマキタ「MP180DZ」を導入。これが実に便利な空気入れでして、コードレスで思い立ったらすぐ使える上に、設定した空気圧でピタッと止まる。ああ、さっさと買っておけば良かった。
と思いきや、どうも実際に入っている空気圧が怪しい。この手の空気入れの空気圧計に誤差は付きものですが、設定した空気圧とどの程度差があるのか、それを複数のエアゲージで確かめようとするも、これも示す値がバラバラ。果たして一体何が正しいのか。何ひとつ確実なものがないこの世の中で、私はさらなる混沌の扉を開けてしまったのでした。
その泥沼化した戦いの結末はまたこんど。
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