■楽天には苦しい展開、各社の5G移行に影響も
iPhoneをめぐって苦しい展開が予想されるのが楽天です。ソフトバンクが別ブランドとして展開するワイモバイルに続き、KDDIはUQモバイル事業を10月1日に統合し、価格帯で競合する楽天とぶつかることになります。
楽天モバイルの自社回線サービスは、iPhoneに正式に対応できていないという弱点があります。それに加えて、超人気機種のiPhone SEを楽天モバイルだけが取り扱えないという、iPhone包囲網が完成しつつあります。
一方、5Gへの移行を加速したい大手キャリアにとっても、4G対応のiPhone SEが「売れすぎる」のは悩ましい問題です。サブブランドが異例の早さでiPhone SEを発売するに至った背景には、5Gに注力したい大手キャリアの思惑があるように感じます。
2020年後半には、ミッドレンジの5Gスマホが続々と登場する見込みです。ただ、最近のiPhone SEの勢いを見ていると、5Gが本格的に普及するには「iPhone SEの5G対応」を待つ必要があるのではないか、とも思えてきます。
この連載の記事
-
第270回
スマホ
iPhone値上げ、Pixel躍進──2022年のスマホを振り返る -
第269回
Apple
アップル「iPad(第10世代)」なぜ値上げ? -
第268回
iPhone
iPhone「mini」ユーザーはどこへ向かうのか -
第267回
Apple
アップル「M2 MacBook Air」M1ユーザー視点でレビュー -
第266回
スマホ
iPhone値上げ 高コスパAndroidにチャンスはあるか -
第265回
Apple
アップル製品の「壁」を取り払う新機能に注目 #WWDC22 -
第264回
スマホ
メガネをかけると大画面? 「Nreal Air」を試した -
第263回
ビジネス
在庫不足のアップル、コスト増のアマゾン──GAFA決算、各社の課題浮き彫り -
第262回
PC
出張用のPCやモバイル回線を見直した -
第261回
Apple
アップル「Mac Studio」Mac miniから買い換える価値はある? -
第260回
スマホ
楽天モバイル「Apple Watch」は新たな強みになるか - この連載の一覧へ