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D1グランプリ 2020 TOYO TIRES密着レポート第3回

20周年を迎えたD1GPが開幕! TOYOの川畑真人が「夜間水中戦闘」を制す

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 撮影●栗原祥光

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 ドリフト競技の国内最高峰「D1グランプリ」(以下D1GP)の2020年シーズンが開幕! その記念すべき初戦が7月24日(祝)、奥伊吹モーターパーク(滋賀県米原市)で行なわれ、ベテランの川畑真人選手(Team TOYOTIRES DRIFT-1)が「夜間水中戦」を制した。2位に日比野哲也選手(SAILUN TIRE SUNRISE)、3位に藤野秀之選手(Team TOYOTIRES DRIFT-1)が入り、TOYO TIRESワークスチームが1-3フィニッシュを決めた。

川畑真人選手(Team TOYOTIRES DRIFT-1)

メモリアルイヤーは注目選手&車種がいっぱい!

川畑選手のマシンに貼られたASCII.jpのステッカー(モデル:山本もえぎ/ 2020 Team TOYO TIRES DRIFT GALS)

藤野選手のマシンに貼られたASCII.jpのステッカー(モデル:安西茉莉/ 2020 Team TOYO TIRES DRIFT GALS)

Team TOYO TIRES DriftのトランスポーターにもASCII.jpのステッカーがバッチリ!(モデル: 2020 Team TOYO TIRES DRIFT GALS)

 20周年を迎えた今年のD1GP。しかし、新型コロナウイルスの影響により開催は延期に次ぐ延期を繰り返し、「無観客試合」という形でようやく開幕した。今年のASCII.jpは川畑選手、藤野選手、そしてタイ王国出身ディチャポントオインチャロン選手擁するTeam TOYO TIRES Driftを全力で応援! マシンやスタッフ車両にASCII.jpのロゴが貼られているので、会場に足を運ばれた際は、ぜひチェックしていただきたい。

グランスノー奥伊吹のレストラン施設

コースはグランスノー奥伊吹の駐車場で実施。敷地があれば大会開催できるのがドリフト競技の魅力のひとつだ

 開幕の地は、初開催となる奥伊吹モーターパーク。この施設はグランスノー奥伊吹というスキー場なのだが、夏場はその駐車場をドリフト走行・ジムカーナ走行が可能なドライビングスポットとして利用。走行会やオフ会などとして使われている。

TOYO TIRES Driftのチームテント。3台のマシンを用意するが、そのうちデイチャポンオインチャロン選手はタイ王国からの出国が認められず不参加。このようなところにも新型コロナウイルスの影響があった

タイヤにホワイトステッカーを貼るTOYO TIRESの女性エンジニア。なお、撮影にあたり本人及び上司の許可は取っているのでご安心を

「マスクしているから、いつもより可愛さが増して盛れているっス」と自負するTOYO TIRESのエンジニア。暑くても鼻まできちんとマスクをかけている

 当初はコース脇にスタンドを建造する予定とのことだったが、今大会は無観客試合のため当初予定していた空間はピットとして使用。ソーシャルディスタンスに配慮され、各チームには通常のピットよりも広いエリア(6×8m)が割り当てられた。また、ドライバーを含め関係者全員のマスク着用が徹底。息苦しさを覚えながら、マスクに汗をしみ込ませながら、各チームが作業をしていた。リモートでのミーティングなども行なわれたが、こちらはあまり機能しなかったようで、結局ドライバーが運営に尋ねることがあったという。こういったところは今後改善されていくのだろう。

TOYO TIRES陣営はGRスープラ2号機に
4ローターRX-7を投入!

川畑選手が乗るGRスープラ2号機

斎藤選手が乗るGRスープラ3号機

川畑選手のGRスープラにはV8エンジンが搭載されていた

川畑選手とGRスープラ

2020 Team TOYO TIRES DRIFT GALSの美女に囲まれて目じりが下がる川畑選手。999.9(フォーナインズ)のサングラスでも隠しきれない?

 開幕が遅れたこともあり、各チームともマシンの開発・熟成は進んでいた様子。注目は昨年登場するものの、不発に終わったGRスープラ勢だ。川畑選手、斎藤選手は昨年のマシンで得た知見をもとに、それぞれ2号機と3号機を製作。徹底的にテストを重ね、準備万端といった様子。川畑真人に意気込みを尋ねると硬い表情で「何が何でも勝つ」と一言だけを残した。不退転の決意である。

松山選手のGRスープラ。タイヤはTOYO TIRES、マシンメイクは斎藤選手のFAT FIVEが担当する

 さらに今年から復帰した松山選手がGRスープラを実践投入。しかも今後は、2台のGRスープラの参戦が予定されている。ドリフト競技というと日産のシルビアをベースにしたものが多いだけに、ドリフトシーンの新しいトレンドになるかもしれない。

横井選手(D-MAX)のピット。2台のS15シルビアが並ぶ

横井選手のマシンには2JZエンジンが納められていた

 注目選手のひとりで昨年のチャンピオンの横井選手は、チームメイトとして末永正雄選手を選んだ。末永(正)は、ライバルチームであるTeam ORANGEのエース・末永直人選手の弟であるばかりか、2年前までTeam TOYO TIRES DriftでR35 GT-Rのステアリングを握っていた人物。マシンも末永(正)には昨年のチャンピオンマシンを与え、自分は昨年までのマシンをベースとした新車を投入。チャンピオン獲得に向けて、体制を整えてきたといってもよいだろう。

蕎麦切選手とインフィニティQ60。そして2020 DRIFT Racing TEAM SHIBATA RQの佐々木萌香

 ニューカマーの注目は、24歳の蕎麦切選手とインフィニティQ60。蕎麦切選手は子供の頃からドリフト好きで、13歳ごろにドリフトラジコンを手に知ると才能を発揮。大きな大会を2連覇した実績があるという。その後、実車でのドリフト競技をスタートし、下位カテゴリであるD1ライツなどで実績を積み、今年D1グランプリの出場権を手にした経歴の持ち主だ。

エンジンはVR38DETTをベースに1200馬力までチューンニング

 Q60は日本では発売されていない大型のクーペ。そこにNISSAN GT-RのVR38をベースとする1200馬力チューンドエンジンが搭載され、一級の戦闘力を擁するドリフトマシンに仕上げられていた。チーム関係者によると「5ミリでもアクセルを踏めばドリフトする」という。

松井選手とFD3S。タイヤはTOYO TIRES

 登場するや各チームのスタッフが群がったのが松井選手のRX-7。ロータリーエンジンの神様であるRE雨宮代表・雨宮勇美氏の手による4ローターが遂に完成! 市販されているRX-7は2ローターなので、1台のマシンに2機のエンジンを積んだようなもの。エンジンがかかると、バリバリバリッという独特の音が奥伊吹の山々に響き渡り、周囲のチーム関係者が集まる注目度であった。

エンジンは「REの神様」の手により生み出された4ローター

エンジン搭載位置が運転席側に寄っていることに注目!

 最高出力800馬力、最大トルク80kgを発生。それでいながらコンパクトにまとめられるのはロータリーならでは。松井選手によると「従来の3ローターと前側の空間は変わらず、ドライバーシート側に1ローターを追加した形になります。よりフロントミッドシップになった、と言えばいいでしょうか」とのこと。4ローターといえば日本車初のル・マン24時間レースを制したマツダ・787Bが知られているが、松井選手の4ローターがドリフトシーンも制するか期待がかかる。

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