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D1グランプリ 2020 TOYO TIRES密着レポート第1回

20周年を迎えたD1グランプリの見どころをご意見番「マナP」に聞いた!

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 撮影●栗原祥光

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 待ちに待ったモータースポーツシーズンがいよいよ開幕。7月からF1をはじめとして、各カテゴリの開幕戦が順次行なわれていく。その中で注目なのが、わが国発祥のモータースポーツ「D1グランプリ」。世界初のプロのドリフト競技として誕生し、今年20年目を迎える今シーズンの見どころを、長年同レースを実況・解説してきた「マナP」こと鈴木 学さんに尋ねてみた。

マナPの愛称で親しまれている鈴木 学さん

 D1グランプリの実況でおなじみの鈴木さん。そのかかわりは実に長いものだ。

鈴木「1990年代、競技という形ではなくコンテストという形で、ビデオオプションの企画“いかす走り屋チーム天国”(通称いか天)をはじめ、様々な媒体やアマチュア団体がドリフトコンテストを盛んに行なっていました。そして当時、僕はドリキンこと土屋圭市さんや織戸 学さんと一緒に実況・解説をしていたんですね。当時、土屋圭市さんが「ドリフトで食っていけるようにしたい」ということで、2000年にエビスサーキットでプロドリフト選手権がスタートしました。それがD1グランプリの始まりになります。その時、いか天の実況と審査員を10年近くやっていたので、自然とD1の審査員と実況として入りました(笑)。結果的に30年近くドリフトを見てきているというわけです」

過去のことから現代まで、次から次へと抱負な知識が飛び出してくる鈴木さん

 ドリフトの萌芽期から現在まで、この競技にたずさわってきた鈴木さん。D1グランプリシリーズだけでも20年間、132戦を見続け、実況してきたドリフト業界の生き字引だ。今でもレース前はもちろんのこと、オフシーズンでも取材活動を行ない、その豊富な知識と適格なコメントにはファンはもちろん、業界からも信頼が厚い。そんな鈴木さんだが、見ていないレースがあるという。

鈴木「それは2000年の開幕戦で、違う方が実況されたんですよ。で、次戦から全部担当しています。ちなみに131戦全部出場した選手っていないんです。一番古い上野選手で130戦です。ですからD1グランプリのほとんどを見てきたのは僕だけ、ということになりますね(笑)」

ほぼ全戦に参戦する上野選手。昨年ニューマシン「レクサスRC」を地元である北海道戦に投入。昨シーズンは課題を抱えていたが、今年はブラッシュアップして戦闘力を高めてくるハズだ!

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 それでは、20年目を迎える今年のD1の見どころを早速聞いてみよう。

鈴木「D1グランプリは、毎年新しい場所でレースをやるようにしています。新しい場所でのレースは、常に新しい発見や驚きがありますよね。何より走ったことのない場所というのは、誰が勝つかわからない。選手によって、ココが得意とか必ずありますけれど、新しいサーキットの場合、後になってドライバーとマシンのマッチングがわかるという楽しさがあります。今年の場合は奥伊吹、エビスの西コース、セントラルサーキットが初開催なのですが、新しい場所を3ヵ所でやるのは、近年に例がないと思います。それが20周年の大きな目玉になるのかなと」

 今シーズンは当初、エビスサーキットの西コースが開幕戦の舞台だったが、コロナウイルスの影響により11月14~15日にシフト。開幕戦は7月23~24日の2日間、滋賀県米原市にある奥伊吹モーターパークで開催される。ただ残念なことに、このレースは「無観客試合」。当日はD1グランプリのYoutubeチャンネルで生放送される。初開催のコースで各陣営がどのような走りを魅せるか、Youtubeでしっかりチェックしよう。

 それでは注目する選手をズバリ誰なんでしょうか?

鈴木「ここ数年、横井選手をはじめ、もともと下位カテゴリである「ストリートリーガル上がり」からステップアップしてきた選手――私たちは第三世代と呼んでいるのですが――彼らが上位争いをしています。ですが、さらに、その下の世代である第五世代である小橋選手とかが上にくるようになりました。いっぽうベテランはというと、第一世代である野村選手が引退し、今村選手も出ていないという状況で、第二世代である川畑選手、斎藤大吾選手、藤野選手が、その域になってしまいました」

一昨年惜しまれながら引退した「のむけん」の愛称で親しまれている野村選手と、ライバルで「支配人」こと熊久保選手による往年の対戦が、昨年のお台場で実現した

デモ走行後、熊久保氏(写真左)と野村氏がファンの前で硬い握手。会場からは暖かい拍手が送られた

昨シーズン、チームの本拠地であるエビスサーキットで優勝を飾った小橋選手。中学生の頃からドリフトをしているという若手のホープだ!

エビス名物「ジャンプドリフト」を駆け抜ける小橋選手(写真手前)。決勝では昨年復帰したベテランの中村選手ですら、彼の走りに手も足も出すことができなかった

FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップの初代王者でもある第二世代の川畑選手

D1グランプリ最終戦で2年連続のシリーズチャンピオンに輝き、優勝賞金を受け取る横井選手

ファンからサインを求められ気軽に応える横井選手。これは横井選手に限らないが、気軽にドライバーと接することができるのもD1グランプリの魅力だ(D1十勝戦で撮影)

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