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ヒストリックカーの祭典「オートモビル カウンシル」で見た未来を感じる過去の名車たち

2020年08月03日 17時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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メルセデス・ベンツ 190E2.5-16エボリューションI

 1955年のル・マン24時間レースでの大クラッシュ事故以来、すべてのモータースポーツ活動から撤退していたメルセデスが、1984年にはじまったDTM(Deutsche Tourenwagen Meisterschaft、現在はDeutsche Tourenwagen Masters)参戦のため、1989年に販売した500台限定のホモロゲーションモデル。1988年からDTM参戦車両の排気量が2.5リッターに拡大したことにあわせ、コスワースの手により2.5L化。最高出力を135馬力から200馬力へとパワーアップさせた。また外装は市販車のままというルールであったため、純正でエアロパーツを装着。車高もローダウンされている。

日産 スカイライン GT-R

 ハコスカの愛称で広く親しまれている初代GT-R。1969年~70年に発売された前期(PGC10)型はセダンボディーであったが、1970~72年に販売された後期(KPGC10)型ではハードトップと称するホイールベースが70mm短縮した2ドアハードトップボディーが追加された。レースに出れば49連勝という金字塔を打ち立てるなど、一見大人しそうなボディーに強力なエンジンを搭載したハコスカは、いつしか「羊の皮を被った狼」と形容された。その思想は1973年にケンメリと呼ばれるKPGC110型へと引き継がれた。

ポルシェ 912

 1964年に登場した名車911は、前作356と比べ生産コストが大幅に上昇。高額なモデルとなってしまった。そのため911シャシーをベースに356の最終型である356SCに搭載された1.6L水平対向4気筒エンジンを乗せ、パワーと価格を抑えたモデル912を登場させた。エンジンの低速トルク工場と安定性をたかめるべく、最高出力は95馬力から90馬力に低減。ミッションは5速の911に対してシンプルな4速とした(5速もオプションで選択可能)。内装はステアリングホイールがプラスチック製に、ダッシュボードはボディー色(鉄板むき出し)で、911では5連のメーターも356と同じ3連であるなど簡略化された。

 動力性能で911には及ばないものの、エンジンが軽量であることから操縦性はむしろ優れていると言われている。担当者によると、ポルシェは今でも912の部品を持っており修理も容易とのことだ。

ポルシェ 912に搭載する直列4気筒エンジン

フェラーリ F40

 1987年にフェラーリが創業40周年を記念して製作したリアミッドシップ・後輪駆動の2人乗りスポーツカー。フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリがその生涯の最後に、同社の「そのままレースに出られる市販車」という車作りの基本理念を具現化したモデルで、288GTOベースの2936cc V型8気筒DOHC ツインターボからは478馬力を発生した。なお、写真の個体は保護用のラッピングフィルムが貼られた個体で、その施工料は約200万円とのことだ。

Honda S800

 S500、S600に続くSシリーズの第3弾スポーツカー。型番通り排気量800ccの直4エンジンからは70馬力を発生。フロントに縦置きされ、4連キャブレター、4本のエキゾーストマニホールド、 組立式のクランクシャフト、これを支持するニードルローラーベアリング。Hondaが得意としていた高回転高出力のための技術がぞんぶんに駆使されたメカニズムは今見ても実に美しい。

 ちなみにHonda創業者の本田宗一郎は四輪車を作成するにあたり、眼を惹くことを考えて赤にするとを指示。しかし1960年頃は、国内販売される自動車の車体色に、緊急自動車(消防車・救急車など)と紛らわしい赤や白を使うことが、法律で規制されていた。そこで赤色の使用許可を受けるために、当時、技術研究所で開発管理課長をしていた秋田 貢は、幾度となく運輸省へ通いつめたほか、本田宗一郎も朝日新聞のコラム欄などを通して「赤はデザインの基本となるものだ。それを法律で禁止するとは。世界の一流国で国家が色を独占している例など聞いたことがない!」と、自身の考えをアピールしたという。この動きに他社は追従せず、Hondaは孤軍奮闘で認可を取り付けた。今、赤いクルマがあるのはHondaの功績があってのことだろう。

ロータス エラン(シリーズ3FHC)

 創業者のコーリン・チャップマンが北米市場を意識して開発したオープンモデル。軽量コンパクトなボディーに、直列4気筒OHVのフォード・116をベースとする同社初の自社開発エンジン「ロータス・ツインカム」を搭載したFRモデルだ。排気量は最初期のS1が1498cc、S2以降は1557ccで最高出力は100馬力前後。いわゆるライトウェイトスポーツである。

 写真のシリーズ3FHCは、1966年に登場。シリーズとしては初となる電動パワーウィンドウを搭載。ちなみにFHCとはフィクストヘッドクーペの略である。

モーガン 4/4

 1909年創業のモーガン・モーター・カンパニーが1936年の誕生以来、今も基本的な設計を変えずに作り続けている4/4(フォーフォー)。実に80年作り続けているロングランマシンだ。ウッドとレザーがふんだんに使われた室内は雰囲気満点。そして鉄製のラダーフレームの上の乗せられた木とアルミからなるボディーはムード満点だ。

 ちなみに日本の正規輸入は1968年からだが、それから半世紀が経過し現在国内登録されているのは750台ほどだとか。ちなみに納期は1年と言われている。

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