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ヒストリックカーの祭典「オートモビル カウンシル」で見た未来を感じる過去の名車たち

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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 7月31~8月2日の3日間、幕張メッセにてヒストリックカーの祭典「オートモビル カウンシル」が開催された。5回目を迎える今回も、国内外問わず希少価値の高い名車はもちろんのこと、懐かしの車が集まった。入場制限を設けるなど、新型コロナ対策の中で実施され、ゆったりとした雰囲気の中でそれらの車を鑑賞できた。早速展示車された車両の中からアトランダムに時代を彩ったクルマたちを紹介する。

イソ グリフォA3/C

 元フェラーリのチーフエンジニアで、最後のフロントエンジン搭載車両にして最高傑作といわれる「250 GTO」を手掛けたジョット・ピッザリーニが独立し、1965年のル・マン24時間レース参戦のために送り出した1台。

 7000個ものリベットを用いたアルミニウム、銅、マグネシウム合金製のボディーに、シボレー・コルベット用V8・5.3Lエンジンをフロントにマウント。6台が製作され、写真のシャシーナンバー0222のA3/Cは、ジ・フレシネとバロン・ジャン・デ・モルテマートのドライブにより総合9位、クラス1位の成績を残した。

アルピーヌ M63

 名車「A110」と同じ1963年にデビューした、オンロードレース専用の1台。ル・マン24時間レース参戦を目的に開発され、ル・マン名物の全長約6kmにわたるロングストレート「ユノディエール」と高速コーナー攻略に焦点をあわせたFRP製エアロボディーにより、4気筒966cc/95馬力というエンジンながら最高速度は240km/hに到達。

 本戦こそリタイアに終わったものの、1ヵ月後に行なわれたニュルブルクリンク1000kmレースでは優勝をはたした。ちなみに、A110と同一部分はフロントスクリーンのみである。

マツダ コスモスポーツ

 1967年、世界初の2ローター・エンジン搭載車として世に送り出された2ドアクーペ。世界初のロータリーエンジン搭載車は、NSUバンケル社が1964年に発売した1ローター・エンジン車のヴァンケルスパイダーであったが、さまざまな問題点を残したまままの見切り発車であったため、コスモスポーツが実用面で世界初のロータリーエンジン搭載モデルといえる。

 ロータリーエンジンのコンパクトさを活かすべく、低くシャープで近未来的なデザインのボディーラインが特徴。1972年までの間に累計1176台が生産された。

マツダ ファミリア

 5代目ファミリアとなるBD型は、1980~1985年まで販売。815kgという軽量ボディーに1.3L(後期型は1.5L)直列4気筒エンジンを搭載した同シリーズ初のFF車である。デビューから1983年2月まで33ヵ月間連続で前年同月の販売台数を更新するなど、歴代モデルでは最大のヒットを記録。1980年に始まった日本カー・オブ・ザ・イヤーの第1回受賞車にも輝いている。

 赤のボディーカラーに、サーフボードをルーフキャリアにボルトで固定させる「陸(おか)サーファー」スタイルが流行語を生むなど社会現象にもなった。

Honda シビック TYPE R

 今年10月発売予定の改良版「シビック TYPE R」が展示されていた。外装ではエンジン冷却性能を向上させるためフロントグリルの開口部拡大やスポイラーの追加、内装ではハンドルやシフトノブの素材/形状変更が行なわれる予定。足回りではアダプティブダンパーシステムの制御変更やブッシュまわりが見直されるほか、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備する。

 世界で1000台(日本で200台)限定の特別仕様車「シビック TYPE R Limited Edition」も用意される。Limited Editionは発売前の最終的な性能評価テストで、鈴鹿サーキット国際レーシングコースおける市販FFモデル最速の2分23秒993のラップタイムを記録。すでにFF最速の称号奪還に向けて準備を整えているといえるだろう。

Honda RA300

 Hondaは420馬力を発生する2992ccのV型12気筒エンジンの開発に成功するものの、長年にわたり重量過多の問題に直面していた。軽合金素材を多用するエンジン作りやシャシー構成にトライし続けていたものの、ライバル達が500kgそこそこのマシンであった時代において、当時のHondaが持てる技術では前作「RA273」を650kgに収めることが精一杯。そこでシャシーの内製化を諦め、外注する決断を下した。64年、F1王者ジョン・サーティースを介してローラ・カーズに車両開発を依頼、インディカー用T90シャーシをベースにRA300は6週間で製作され、60キロ近い軽量化に成功した。

 純血車でないことから、ドイツ人記者に「ホンドーラ(Hondaとローラをもじったもの)」と揶揄されるも、初の実戦の舞台となった1967年9月のF1第9戦イタリアGPで、当時のグランプリ史上最僅差となる0.2秒差でレースを制した。

Honda RC166

 1966年の世界GP250ccクラスで、開幕から怒涛の8連勝を記録したRC165に続き、第10戦・第11戦に投入されたRC166。小型・軽量の2ストローク勢に対して、Hondaは250ccクラスでは前例のない4ストローク6気筒エンジンを投入。チタンやマグネシウムといった軽金属を使うことで軽量化を達成しながら、60馬力/18000回転という圧倒的なパワーで、不参加だった第9戦と第1 2戦を除くすべてのレースに勝利し、史上初となる「全5クラス・メーカータイトル制覇」の偉業を達成した。

Honda RC166に搭載するRC166E(展示エンジンは同型で排気量297ccのRC174E)

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