ソニーのハイエンドスマホ「Xperia 1 II」は2020年6月に最強の猫スマホに進化した。何が最強なのかはこれを見てほしい。
なんと猫の目を認識してる! しかも、一度正面で目を捉えると、その後ここまで横を向いてもちゃんとおいかけてくれてるのだ。
でも、猫ってすぐそっぽむくし、目を閉じるし跳んだり跳ねたりするしで「瞳だけ」認識されても完璧じゃない。瞳が見えてないときはどうするか。Xperia 1 IIはこうなるのである。
目が見えなければ頭/顔を探せばいいじゃないか。やっぱこうだよね。
そうそう、大事なことをひとつ忘れてた。猫AFを楽しむには標準カメラアプリではダメなのだ。6月のアップデートで新たに搭載された「Photography Pro」という専用のハイエンドカメラアプリが必要。これ、スマホをスマホたらしめた数々のスマホな機能(インカメラで自撮りとか、距離を測って背景ぼかしとか)をガン無視して、Xperia 1 IIを「デジカメとしてαみたいに使おう」という主旨のアプリだ。
だから画面もなんかメカっぽくてボタンと数字がいっぱい並んでる。でも、猫を撮るときはこれなのである。これじゃないと猫AFが効かないのである。
今回は「何はさておき猫を撮りまくるぞ」ってことでいつもの「保護猫シェルターqueue」にお邪魔した。 まず最初にこういう室内で撮るときの猫セッティングを紹介したい。
まず、AFモードは「AF-C」にすることと、「瞳AF」をオンにすること。これは最低限必須。そしてシャッタースピード優先モード(S)にし、シャッタースピード(SS)を自分で決める。これ大事。
跳んだり跳ねたり遊んでる猫を撮るときは1/250秒を中心に、部屋がすごく明るいときはもっと上げちゃってもいい。あまり明るくないときは1/125秒かな。これを速くしないと猫の動きがブレちゃうからね。冒頭写真がこのセッティングだ。さらにちょっと明るめにさわやかに撮りたいので少しだけ露出補正をプラスに。
フォーカスモードはAF-Cにして、AF ONボタンをタップすると、カメラはずーーーっとフォーカスを合わせ続けてくれるので、あとはシャッターボタンを押すだけだ。緑の枠がちゃんと猫にあってるかときどきチラ見して確認すればOK。
普通、子猫がぴょんと立ち上がった瞬間にその目にピントを合わせるとか、めちゃ難しいのだが、Xperia 1 IIのPhotography Proなら自動的にやってくれちゃうのである。さらに連写も高速なのである。冒頭写真も連写したもの。そのひとつ前のカットがこれ。
あ、そうそう、この連写写真は色やコントラストを撮影後にちょっとレタッチしてます。猫が3匹もいると、狙った猫とは違うのにピントが合っちゃうことあるので(撮りたい猫が向こうを向いてたりすると)、まずは1匹で撮る方が失敗しない。パシッと掴んだ瞬間だ。
この猫AFは優秀なので、意外に難儀な膝乗り猫を撮るときもOK。超広角カメラに切り替えて膝の上に乗ってる感がわかるようにし、あとは適当に高い位置からカメラを向ける。猫の顔にちゃんとピントがあってくれるから、画面がよく見えなくてもいいのだ。
なんか同じような猫の写真ばかりになっちゃったけど、この子らがやたら元気で遊びたがったのでしょうがないのである。そして子猫といえば……後先考えずに全力で遊び、エネルギーが切れたらコテッと寝ちゃうのが常。
お昼寝中などじっとしてるときはシャッタースピードを落とそう。そうするとISO感度も抑えられて画質が上がるのだ。さっきの動き回ってるときは1/250秒で、寝てるときは1/25秒である。今日もいつのまにかこんなことになってたのであった。にしても、3兄弟が同時にエネルギー切れして、3匹できれいに丸くなって寝るとか、君たち仲良すぎ。
そんなわけで、次回はもうちょっとXperia 1 IIで遊んでみる予定である。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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