このページの本文へ

新車を買った情報2020 第58回

マツダ ロードスターRF 走行2万キロで感じる摩耗

2020年08月01日 14時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

■シフトは過去最高のスルスル感に

 ロードスターのシフトフィールは、当初は期待外れなものでした。1速、2速、リバースに入らない。ニュートラルに戻してやり直せば、どうにか渋々入る。そんな感じでやり過ごすしかなかったわけです。もし個体によって当たり外れもあるとすれば、私のは明らかに外れでした。

 それが5000キロ、1万キロと距離を重ねるごとにマシになってゆく。「当たりが付いた」のでしょう。スルッと何の抵抗もなく入った時には、ああ、これこれ、これなのよー、と妙な口調で小躍りするくらい嬉しい。

 ところが2万キロを超えたあたりから、今度は3速より上の擦り合わせがザラつき始める。薄い油膜を介して触れ合う金属のカチッとした感触が失われると同時に、1速、2速も振り出しに戻るような渋みが……。この調子で、最初から変化し続ける感触に一喜一憂してきたのであります。

 そこで替え時を迷っていたミッションオイルを、この機会に交換。近所の整備工場でワコーズの定番「RG7590LSD 75W-90」を入れてもらいました。ついでにデフオイルも「DF90 85W-90」に。どちらも納車以降、初交換です。

 デフオイルの違いなんて私にはさっぱり分かりませんが、ミッションオイル新調の効果は明白。500キロほど走って馴染んだ頃には、過去最高のスルスル感に。まだ抵抗を感じる場面はありますが、2速へのシフトダウンもサクっと決まる。NDロードスターのミッションオイルは専用開発なので、すぐ交換せずに様子を見ろ、と言われていたのですが劣化はしていたんでしょう。

 この状態がいつまで続くのかわかりませんが、今後も距離や時間でシフトフィールに大きな影響を及ぼすのであれば、ミッションオイルの交換くらいは覚えた方がいいような気がします。

 手っ取り早いところでは、シフトレバーが刺さっている下の部分にもミッションオイルは溜まっています。ここはドレーンでは抜けず、時々開けて交換した方が良いのだとか。センターコンソールの内装材を剥がしてシフトレバーを外せばできる作業ですが、「素人整備はやめとけまた、面倒なことになるぞ」という神のお告げも聞こえてくるので、失敗してもいいように準備中。取り急ぎご興味のある方は「シフトリンケージ」で検索してください。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ