●「営業力」「課金」がドコモの強み
やはり、日本では何といってもキャリアショップの営業力が強い。ショップのスタッフがスマホの機種変更と一緒にコンテンツを勧めるため、契約率が一気に高まるのだ。
特にNTTドコモでは、ギガホやギガライトなどの新料金プランを契約した場合、ディズニープラスの月額700円が1年間、無料になるキャンペーンを展開している。機種変更し、新料金プランに切り替えたついでに「ディズニープラス、1年間無料ですよ」と言われれば「お試しに使ってみようかな」という人も多いだろう。
実際、筆者は3歳半になる息子がいるが、毎日のようにテレビでディズニーシアターを起動し、カーズやトイストリーなどのピクサー作品を楽しんでいる。恐らく、小さな子どもがいる家庭であれば、無料期間が終了しても使い続けることだろう。
ディズニーなどのコンテンツ事業者が、日本のキャリアを頼りにする、もう一つの理由が「課金」だ。
日本のユーザーはクレジットカードをネットで使うことに不安を感じている人が多く、動画配信サービスが普及するための足かせになっているとされている。その点、キャリアを経由すれば、スマホの電話代と一緒に回収することになるため、ユーザーが契約しやすいというメリットがあるのだ。
この連載の記事
-
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? -
第186回
トピックス
ソニーのXRは圧倒的に解像度が高かった アップルと違い、クリエイターに特化した作りに -
第185回
スマホ
量販店「1円スマホ」駆け込み需要で混雑 12月27日から割引規制強化 -
第184回
トピックス
「2025年のNTT法廃止にはこだわらない」NTT島田社長、自民党の提言ひっくり返す - この連載の一覧へ