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法人が抱える「特定保健指導実施率」と「禁煙」の課題を同時に解決

禁煙をサポートしながら体重管理、食事、運動の支援するオンライン卒煙プログラム

2020年05月25日 10時00分更新

文● 松下典子 編集●ASCII

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 近年は、受動喫煙対策や禁煙を進める動きが活発化しており、社員の健康を重視して禁煙支援の取り組みを行なう法人が増えている。しかし、禁煙するとニコチン離脱症状として平均2~4kgの体重増加が起こるという。従来の禁煙外来などでは、体重増加への介入が不十分であり、また特定保健指導でも禁煙支援は実施されているものの、禁煙に導くための十分なサポートが難しかった。

 そこで、禁煙外来と特定保健指導のそれぞれの弱点を補い、禁煙と体重管理の両方を一度に実施できるように開発されたのがCureApp提供の「特定保健指導対応型ascure卒煙プログラム」だ。なおCureAppでは、医療機関向けの製品も手掛けているが、このプログラムおよび専用アプリは医療機器ではなく、ニコチン依存症の「治療」を行なう医療行為に当たるものではない法人向けサービスとなっている。

禁煙に特化した唯一の特定保健指導

 「特定保健指導対応型ascure卒煙プログラム」は、従来の「ascure卒煙プログラム」を特定保健指導に対応させた新サービス。日本の保険制度では40歳から74歳までのすべての被保険者は、生活習慣予防のための特定検診が実施されており、検診結果によりメタボリックシンドロームの認定を受けると、特定保管指導を受ける必要がある。この特定保健指導のなかで、「ascure卒煙プログラム」が利用できるようになる。

 「ascure卒煙プログラム」は、1)医師が開発した専用支援アプリ、2)医療資格を持つ指導員によるオンラインサポート、3)OTC医薬品の自宅配送――を組み合わせ、オンラインで完結する利便性を追求した新しい禁煙体験を提供し、大手健康保険組合や自治体など150団体以上で導入が進んでいる。

 従来の禁煙外来では3ヵ月に5回通う必要があり、通院の負担があった。次に通院するまでの期間は自身で禁煙に取り組まなければならず、自宅や勤務時などでの心理面のサポートに課題があった。

 「ascure卒煙プログラム」は、禁煙継続の為のアドバイスに加えて、禁煙による過度な体重増加で健康に影響が出ないように、全6回にわたり指導員によるオンライン面談で栄養管理や生活習慣の改善などの支援を行なう。指導員は禁煙指導の教育を受けた保健師または管理栄養士で構成され、最初の面談時に目標体重を決めて、毎回30~40分のアドバイスが受けられる。加えて、専用の支援アプリから365日参加者個人に合わせたアドバイスを提供する内容だ。特定保健指導の実施率評価は3ヵ月目に行なわれるが、その後も6ヵ月目までサポートを継続することで、プログラム終了後も禁煙を続けやすい。

卒煙プログラムイメージ図

医薬品の自宅配送で完全オンラインを実現

 禁煙時のニコチン禁断症状を緩和するためのOTC医薬品(ニコチンパッチ、ニコチンガム)は自宅配送する。薬局等へOTC医薬品を買いに出かける必要がなく、オンラインで完結するので、禁煙に挑戦するハードルを低くできる。これらのガムやパッチは、禁煙補助の役割に加えて、ニコチン離脱症状のひとつである食欲増進を防ぐ効果もあり、体重増加防止のサポートが可能だ。

 株式会社CureApp「ascure卒煙プログラム」の事業責任者の井上 慎太郎氏に、特定保健指導に対応した背景を伺った。

 「特定保健指導という枠組みでプログラムを提供できないか、と聞かれることが多かったのが理由です。また、体重の増加と禁煙には強い相関があるので、プログラムの効果としてもメリットが出せると感じました。禁煙すると、短期的に若干体重が増えてしまいますが、だからといってメタボリックシンドロームになるわけではなく、実際には、禁煙することによって生活習慣病リスクは下がり、中長期的には健康リスクは下がります。もちろん、大幅な体重増加は良くありませんので、きちんと管理しながら禁煙することをサポートするのが私たちのプログラムです」

 2014年の統計によると、特定保健指導の積極的支援の該当者のうち、男性の4~6割、女性の1~4割が喫煙者だそう。喫煙しているとそれだけ健康リスクは高くなるため、保険指導のなかでも禁煙対策は重要な課題だ。

 「禁煙には、誰かほかの人が介在することが重要だと考えています。そこで、本プログラムでは、アプリと指導員をうまく組み合わせることで最大限の効果を出すように設計しています。アプリが24時間寄り添うことで、自分自身をコントロールする術が身に付き、また指導員が6ヵ月間伴走することが参加者の力になります。ascure卒煙プログラムは、今3年目。アプリと指導を連携して、日々ブラッシュアップしています。この積み重ねが今回の特定保健医療プログラムでも活かせるのではないでしょうか」とコメント。

 acure卒煙プログラムの指導員には、保健師や管理栄養士などの免許保持者が育成プログラムを経て指導に当たっている。

 「日本には、育児などの事情からフルタイムでは働けなくなった看護師の方がたくさんいます。ascure卒煙プログラムの指導員は在宅で働けますし、免許を活かした仕事をしたい方との親和性が良く、スムーズに採用できています」とのこと。

 医療の都市集中や過労が問題になるなか、通勤がいらず、時間が選べる働き方は、指導員側にとってもありがたい。コロナ禍でオンラインでのコミュニケーションが身近になり、今後ますます、医療やヘルスケアでのオンラインサポートの需要は増えてきそうだ。

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