2012年はコンパクトで防水防塵に対応した「Xperia Go」が登場しました。コードネームはLotus、モデル番号は「ST27i/ST27a」でした。
3.5型(480×320ドット)ディスプレーに、本体サイズは約60.3×111×9.8mm、重さ110gと軽量コンパクトなモデルでした。端末はとても薄く、ポケットなどに入れても邪魔にならないサイズ感です。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、イエローの3色がラインナップ。背面には、XperiaロゴとSony Ericsson時代から続く緑目玉ロゴが残っています。
スペックは、プロセッサーにST-Ericsson NovaThor U8500(1GHz)、メモリーは512MB、ストレージは8GBとエントリークラス。外部メモリーとして最大32GBまでのmicroSDカードに対応します。バッテリー容量は1305mAhで、OSはAndroid 2.3でしたが、発売後にAndroid 4.0へアップデートされています。SIMカードスロットとmicroSDカードスロットについては、背面カバーを取りはずしてアクセスします。バッテリーは完全に内蔵となっているため、交換はできません。
リアカメラは約500万画素CMOSセンサーで、LEDライトを搭載していました。静止画に加えてHD動画撮影も可能でしたが、インカメラは非搭載でした。Xperiaではおなじみのシャッターキーは、Xperia Goには備わっておらず、ほかのスマホと同じくカメラアプリのシャッターボタンから撮影します。
そのかわり(?)、待機ロック画面の状態からカメラアイコンをスライドして高速撮影といった機能が搭載されていたのです。
そして、Xperia Goの最大の特徴は、IPX7の防水、IP6Xの防塵性能を持つこと。防浸形で 一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない防水規格と、 粉じんに対する完全な保護規格となり、台所やお風呂などでも使える仕様となっていました。
防水防塵性能を維持するため、microUSB端子やイヤホンジャックはむき出しではなく、水や埃の侵入を防ぐためのキャップを備えています。
当時としてはまだまだ珍しい、防水防塵機能をそなえたスマートフォンだったのです。
この連載の記事
-
第97回
デジタル
ソニーの技術力を結晶させた「Xperia PRO-I」は今後のXperiaの方向性を示している -
第96回
デジタル
コンパクトプレミアム「Xperia 5 III」はSIMフリーも登場し、シリーズの中核的存在 -
第95回
デジタル
ミッドレンジXperiaでは初の5G対応「Xperia 10 III」 -
第94回
デジタル
ソニーの技術を集結! ワンソニーをついに体現できた「Xperia 1 III」 -
第93回
デジタル
Xperiaで初めて5Gミリ波に対応したプロ向けスマホ「Xperia PRO」 -
第92回
デジタル
今でも現役で使えるスペック&持ちやすさが魅力の「Xperia 5 II」 -
第91回
デジタル
トリプルカメラへと進化したミドルレンジXperia「Xperia 10 II」 -
第90回
デジタル
5G対応でα譲りのPhotography Proモードが初搭載された「Xperia 1 II」 -
第89回
デジタル
スペックはミドルクラスながらもソニー独自の性能が楽しめる「Xperia 8」 -
第88回
デジタル
コンパクトな握りやすさとハイスペックを両立させた「Xperia 5」 -
第87回
デジタル
ターゲットを絞った戦略に舵を取った「Xperia 1 Professional Edition」 - この連載の一覧へ