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Windows情報局ななふぉ出張所 第189回

5%と言わず20%還元を:

新型コロナ「キャッシュレス還元」延長に期待

2020年03月20日 16時00分更新

文● 山口健太 編集● ASCII

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■新型コロナウイルスで状況が激変、オンラインに注目

 滑り出しは良かったau PAYですが、2月後半からは新型コロナウイルスの影響で状況が一変します。当初は週の始まりと同時に10億円を使い果たしていたキャンペーンも、3日目まで持続することが常態化しています。

 対照的に自宅で過ごす時間は長くなり、オンラインで買い物する機会が増えています。au PAYで面白いのは、獲得したポイントをau Wowma!限定のポイントに50%増量で交換できる点です。オフラインで得たポイントを、オンラインでも活用できます。

au Wowma!限定ポイントに50%増量で交換できる

 これまでスマホ決済各社は実店舗への展開で競争してきましたが、ここへ来てオンラインでの連携が重要になってきたといえます。筆者の場合、自宅での仕事が増えたことで、不要品をメルカリやヤフオクに出品する時間が生まれました。その売上金はメルペイやPayPayの残高として使えます。

 メルペイはドラッグストアの実店舗で50%を還元する「メルペイフィーバー」、PayPayはPayPayモールやヤフオクでの20%還元を展開するなど、いずれもオンラインとオフラインをうまく連携させています。

ドラッグストアの50%還元がタイムリーだった「メルペイフィーバー」 

 新型コロナウイルスの影響により、世界経済の混乱や景気後退の懸念が高まる中で、政府による経済対策が期待されています。最優先されるべきは経済的に困窮した個人や企業への直接的な支援ですが、それに続く景気刺激策として、キャッシュレス還元を延長する案が報じられています。

 2019年の消費税引き上げに合わせて始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」は、「5%還元」の赤いポスターを目印に全国的に広まっており、「キャッシュレスはオトク」という認識を確立しつつあります。

現金主義といわれてきた大阪・梅田の地下街でもキャッシュレス対応店舗は増えている

 現在の制度は2020年6月に終わる予定ですが、新型ウイルスの流行が長引けば経済の低迷は長期化する恐れがあります。その中で確実に消費を刺激する効果を見込めるキャッシュレス還元は5%と言わず、日本全国での「20%還元」を期待したいところです。

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