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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第652回

オリンパス「E-M1 Mark III」で暗くなった公園の夜猫を撮影

2020年03月10日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家 編集●ASCII

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夜の公園は街灯を効果的に使える

 冒頭写真も同じ猫だけど、そちらは別の日。午前0時過ぎの写真だ。この公園の一角で工事をしてて、その工事用フェンスの中に居たのである。もう1枚、このチャトラハチワレを、さらに暗い場所でシャッタースピード0.5秒で撮影。猫もカメラも動かなかったおかげで撮れた。シャッタースピードを上げればいいんだけど、シャッタースピードを抑える(つまりISO感度を低めに抑える)方が画質は上がるからね。

工事用パイプの影が顔にかかったのが残念だけど、そろりそろりと撮りました。2020年2月 オリンパス OM-D E-M1 Mark III

 夜猫スナップって街灯や公園灯の灯りに左右されるのだけど、その場にある小さな灯りをうまく使って撮るというのが楽しい。陽光とは違ったコントラストや陰影を出せる。

 お次はフェンスの隙間から向こう側にいるミケ系の猫を。丸くぷくっとなってるのは寒かったからだろうね。ここ、猫に公園灯も街灯も当たってないので。がんばってシャッタースピードは1秒。猫の顔が動いてブレたり、大きく手ブレして失敗したカットもいっぱいあるけど、うまくいけば手持ちで夜の1秒猫も撮れるのである。

手持ちでシャッタースピード1秒……で撮った猫。2020年2月 オリンパス OM-D E-M1 Mark III

 まあ無理に1秒で撮る必要は無いけど、せっかくなので頑張ってみた。夜の住宅街や公園は暗いので超強力手ブレ補正はめちゃありがたいのだ。

夜の猫は夜らしく撮りたいもの。暗い公園にちょこんと座ってたキジトラを。2020年2月 オリンパス OM-D E-M1 Mark III

 つまり、夜のおともには明るい単焦点レンズとE-M1 Mark IIIがおすすめ、ってことですな。冬は冬で早く暗くなるので夜猫を撮りやすいし、暖かくなると気温が上がるので夜猫を撮りやすい。

 そうそう、夜の撮影でフラッシュ発光は厳禁なので念のため。E-M1 Mark IIIは内蔵フラッシュを持ってないので間違って焚いちゃう心配はないけれども。

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筆者紹介─荻窪圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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