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新車を買った情報2020 第44回

なぜ私はマツダ ロードスターRFに内視鏡をつっこんでいるのか

2020年02月29日 12時00分更新

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■初動のミスが大災害に発展

 落下して行方不明になったのは外気導入口のベゼルを止めている樹脂製のクリップ。換気扇フィルターはこのベゼルを利用して挟んでおり、新しいフィルターを装着しようとした際、うっかり弾いて排水溝にシュートしてしまったのであります。ご覧の通り、ベゼルを止めるクリップが1個ありません。

 転落した先は、言ってみればクルマの中の暗渠。でもよーく覗いてみると、まだ見える崖っぷちのところにある。しかし、ここで焦って考えもなしに行動に移ったのがまずかったのであります。

 まずラジオペンチでつかもうとして失敗し、奥へ押し込んでしまう。これを取り返そうと菜箸でつまもうとして失敗に次ぐ失敗、ついには「カラカラカラ」と何かが闇へ落ちて行く、イヤーな音を聞いてしまったのであります。初動のミスは取り返しのつかないことになりがちであります、どこの世界でも。

 とりあえず車外に落ちてはいない様子なので、フレーム内の排水経路のどこかに引っかかっているはず。このまま放っておいても走行に支障はないでしょうが、カラカラ音がするのも嫌だし、クリップが流路をふさぎゴミでもたまると不衛生だしボウフラなんかわいたらどうしよう。

 といった想像力が働いた結果、クリップを回収することに決定。捜索についての基本方針をこのようにまとめたわけであります。

1. Wi-Fi内視鏡で捜索
2. 発見次第ピックアップツールで回収
3. 回収失敗に備え純正クリップを取寄せ
4. 二進も三進もいかない時のためにクルマ屋にも連絡

 クルマ屋には「えらいマニアックなやり方だなあ」と笑われましたが、その後ポチったものは続々とやってまいりました。まあマツダ純正の専用クリップは買いすぎだったかもしれません。急いで適当に発注した結果ですが、これだけあれば何度奈落の底につき落としても平気でありましょう。転ばぬ先の杖、落とす前のクリップであります。品番はBGV4-56-145。モノタロウで抜税価格1個65円でしたが、現在は値上がりしまして70円。

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