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【2019年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

2019年12月31日 17時01分更新

文● ドリル北村/ASCII.jp

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10月
全コア5GHz動作のCore i9-9900KSが夜間販売を実施

 第9世代Coreプロセッサーの最上位モデル「Core i9-9900KS Special Edition」が30日の22時に販売解禁。秋葉原のショップでは恒例の夜間販売を実施した。

 Core i9-9900KSは、8コア/16スレッドの現行最上位モデル「Core i9-9900K」をベースにしたカスタムモデル。定格クロックは3.6GHzから4GHzに上がったほか、Turbo Boost時には8コアすべてが最大クロックの5GHzで動作する。それにともないTDPは95Wから32Wプラスとなる127Wに大幅増となっている。

 夜間販売を実施したショップには、スペシャル版CPUを少しでも早く手に入れようという熱いユーザーが集結。最終的に30人ほどの人がCore i9-9900KSを購入していた。

「Core i9-9900KS Special Edition」

11月
Ryzen 9 3950Xが発売されるも即完売

第3世代Ryzenの最上位モデル「Ryzen 9 3950X」と「Ryzen Threadripper 3970X」および「Ryzen Threadripper 3960X」の販売が30日午前11時に解禁された。

 秋葉原の各ショップには朝から購入希望者の列ができ、整理券を配布するなどして対応。どのショップでも「Ryzen 9 3950X」は午前11時の販売解禁を前に整理券の配布が終了した。

どのショップも「Ryzen 9 3950X」は即完売。約10万円のCPUが即完売するという事態に、ショップスタッフも驚きを隠せないでいた

 なお、その前日には「Core i9-10980XE Extreme Edition」も発売されているが、各ショップともに入荷数が極少量だったため、こちらも16時の販売解禁と同時に完売している。

12月
Radeon RX 5500 XTが販売開始

 AMDの新型GPU「Radeon RX 5500 XT」搭載ビデオカードの販売が一斉にスタートした。発売された10モデルは、いずれもメーカーオリジナルVGAクーラーを搭載する製品。搭載メモリーの違いで、GDDR6 8GB版と4GB版が用意されている。

 「Radeon RX 5500 XT」は、製造プロセス7nmのRDNAアーキテクチャーを採用するAMDの新型GPU。「Graphics Core Next(GCN)」をベースとする従来のRadeonグラフィックスと比較し、ゲーム性能が1.6倍改善。1080pのゲームタイトルで、競合製品と比べて、平均37%高速なパフォーマンスを実現するとしている。

販売が一斉にスタートした「Radeon RX 5500 XT」搭載ビデオカード

AMDの勢いが止まらない1年だった

 2019年は、CPUとビデオカードの発売がとにかく多かった。インテルとAMDのCPU争いが激化、GPUもNVIDIAとAMDが次々と新モデルを投入してきた。インテルもNVIDIAも、AMDの新製品に対抗するかたちでの製品投入が多く、2019年の自作PC業界はAMDが牽引したと言っても過言ではない。

 また、電源やSSD、VGAホルダーといった普段目立たないパーツがLEDを搭載し、自己主張してきた。とにかくなんでも光らせるという流行は、まだまだ続きそうな勢いだ。

 2019年に新しく出てきたトレンドは、ビデオカードやマザーボードをただ置いて飾るだけのスタンドが登場したことだ。愛着のあるパーツを使うのではなく、飾って愛でるという新しい活用法が提唱された。今後発売されるであろうこれらの新製品から目が離せない状況になってきた。

 2020年も、先進的かつおもしろいPCパーツが登場することを期待したい。

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