最新パーツ性能チェック 第275回
半額になったIntel製HEDT向けCPU最上位の性能
Core i9-10980XEを定番ベンチで検証、Ryzen 9 3950X比で約16%上
2019年11月25日 17時01分更新
2019年11月26日17時1分、IntelはHEDT向けCPU「Core X」シリーズの新モデルのレビューを解禁した。開発コードネーム「Cascade Lake-X」で知られる新Core Xシリーズは、数字型番が10000番台となり、フラッグシップモデル「Core i9-10980XE Extreme Editon」(以下、Extreme Editionは省略)を筆頭に、Core i9-10940X、Core i9-10920X、Core i9-10900Xの4モデルをラインアップする。
このあたりは既報でも報じているが、今回はレビューが解禁されたので、その性能のお披露目となる。なお、国内で一部モデルが11月29日16時に単品販売するという情報と、その価格も判明したのでお伝えしたい。単品販売するモデルはCore i9-10980XEとCore i9-10900Xの2モデルで、価格はそれぞれ税込みで13万8000円前後と8万6000円前後となる見込みで、Core i9-10940XとCore i9-10920Xの単品発売日や価格は未定だ。
なお、今回のCore Xシリーズは若干の脆弱性に対する対策が含まれてはいるものの、基本的なアーキテクチャーやプロセスルール、さらに物理コア数やキャッシュメモリーのバランスまでSkylake-Xから変わっていない。ただし、ターボブーストまわりの値は若干引き上げられており、最上位のCore i9-10980XEでは「Intel Turbo Boost Max Technology 3.0」(以下、TBM3.0)時の最大クロックが4.8GHzと、前世代の最上位である「Core i9-9980XE」よりも300MHz高く設定されている。
今回は短期間ではあるが、Core i9-10980XEのES版をテストする機会に恵まれた。今回は基本的なベンチマークを中心にCore i9-10980XEのパフォーマンスを見るのみに留め、実際のアプリにおけるパフォーマンスはまた日を改めてまとめてみたい。

この連載の記事
-
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 -
第428回
自作PC
ベンチで知る“第14世代”、Core i9-14900K/Core i7-14700K/Core i5-14600Kは何が変わった? -
第427回
デジタル
A620&RX 7600と+1ランク上の構成では、どちらが良いか検証してみた -
第426回
デジタル
1スロット&低消費電力で運用可能な「Radeon PRO W7500/ W7600」を試す -
第425回
デジタル
最大転送速度2000MB/s! 約1.8倍速くなったSamsungの外付けSSD -
第424回
デジタル
AMDはWQHD向けGPU「Radeon RX 7700 XT/ RX 7800 XT」で優勢を取れるか?【後編】 -
第423回
デジタル
AMDはWQHD向けGPU「Radeon RX 7700 XT/ RX 7800 XT」で優勢を取れるか?【前編】 -
第422回
自作PC
VRAM次第でゲーム性能は変わる?GeForce RTX 4060 Ti 8GB版vs16GB版で対決 -
第421回
自作PC
1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した - この連載の一覧へ