「ロードスター30周年ミーティング」参加レポ

2100台のマツダ ロードスターが10年に一度の里帰り!

文●鈴木ケンイチ 編集●ASCII

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参加のハードルは意外に高く
手間がかかる

 まず、30周年ミーティングは商業イベントではないため、「お金さえ払えばお客様として誰でも参加できるもの」ではない。けっこう手間ヒマがかかるものなのだ。

 参加を希望するなら、最初に「パレードに参加する権利」を獲得しなければならない。パレードに参加できる台数が限られている。今回は2000台。少なくない数ではあるが、昨今のロードスター系ミーティングの人気の高さを鑑みれば、そう甘いものではない。

 往復はがきによる駐車場の応募と抽選は7月上旬から8月中旬にかけて実施される。そこでパレードに参加できる駐車場とできない駐車場に割り振られる。参加できない駐車場とは、マツダ三次自動車試験場の外にあり、当日は駐車場からの送迎バスで会場入りとなる。

 その後、8月下旬から9月にかけて、ようやく参加者のチケット販売が開始されるのだ。この場合は、希望者はすべて購入可能。ただし、駐車場の権利がない場合は、徒歩での来場。イベント直前になって「やっぱり行こうかな」というノリでは、参加できないのだ。

台風が遠方からの参加者の移動日に直撃

 今回の開催に関して言えば、台風来襲のタイミングが非常に難しいところだった。開催地・広島への影響は、正直なところ小さいが、前日12日は関西より東が暴風雨。関東には甚大な被害をもたらしている。つまり前日の移動が難しい。東日本エリアの参加者を諦めても決行するのか? それとも無難にイベントを中止とするのか?

 最終的な判断は11日の夕方。関東在住の筆者は「決行であれば、11日の夜のうちに出発せねばならぬ」と、夕方の決定を待っていたのだ。ちなみにSNSをチェックしてみると、2~3日かけてノンビリと広島を目指そうという北海道や東北の参加者はすでに出発済みであった。

 夕方のイベント決定のメール連絡を受け「台風到来前に関西まで行く」と、11日の深夜12時すぎに出発。ライター仲間をピックアップして中央道を西へ向かった。雨は強いものの、まだ風はそれほどではなく、交通量も少ない。ハイドロプレーニングに用心しながら走り続ける。夜明けを迎えた名古屋では再び強い雨に。

 しかし、大阪を過ぎれば雨も弱まってゆく。また、交通量の少ない高速道路上で、ちらほらと西へ向かうロードスターの姿を目にする。11時過ぎの宝塚近辺のSAには、数十台規模のロードスターが停まっていた。また、高速道路では抜き去るときにあいさつをするようにハザードを点灯するロードスターも。広島に近づくにつれ、ロードスターの数は増えるばかり。SAやPAでは「こんにちは」「お先に」と言った具合に、知らない人同士ではあるが、ロードスターのオーナー同士が声を交わす。広島に向かう道中から、すでにミーティングがスタートしているようなものだ。

 ちなみにイベント会場のある三次市内のホテルは、7月の時点でどこも満杯。仕方なく、会場より20㎞ほど東の宿に泊まったが、訪れてみれば、そこも駐車場には20台ほどのロードスター。当然、そのロードスターも翌日は三次を目指すのだろう。

「おかえりなさい」でイベントはスタート

 イベントのスタートは10時だが、約2100台ものロードスターの会場入りには時間がかかるため、ゲート・オープンは6時半と早い。それでも三次市内は、朝からロードスターによる渋滞も発生する事態だ。

 長い渋滞の先にある三次自動車試験場のゲートでは守衛さんが「おかえりなさい」とロードスターを迎える。生誕の地であるテストコースに、ロードスターが里帰りしたというわけだ。約2100台のロードスターは、周回路と直線路、そして場外の3ヵ所にわけて駐車される。

 イベントのメイン会場となるのは周回路と直線路に接する広場。中央に大きなテントが設置され、それを囲むように、ステージ、イベント用テント(記念署名車やレストア車、グッズ販売ショップ、地元の飲食店など)、約30台のロードスター限定車の展示が並ぶ。

左から貴島孝雄氏(2代目、3代目主査)、山本修弘氏(4代目主査)、中山 雅氏(4代目デザイナーと主査)、齋藤茂樹氏(現主査)

 10時のイベント開始も「おかえりなさい」の言葉だ。そして、歴代ロードスター開発者によるスピーチを筆頭に、全国のロードスター・オーナズクラブや海外オーナーズクラブの紹介、ドクター・ストップにより来場を断念したロードスターの初代開発主査である平井氏への感謝の言葉などが続く。また、マツダCEOの丸本 明氏と共に、関東方面での台風罹災者に対する黙祷も行なわれた。

 マツダによるロードスター・レストア・プロジェクトのブースでは、10月中に始まる「パーツ情報サービス」の説明が行なわれていた。NAロードスターのレストア実施による知見を活かし、NAロードスターのレストアに必要なパーツ情報をメールなどでアドバイスするというものだ。レストアの公式サイト「CLASSIC MAZDA」から受け付けるという。

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