●新たなるインターフェイスへの旅
筆者が東京に戻ってくると、電車での移動時間が驚くほど伸びます。その分米国ではクルマに乗っていたということになりますが、電車移動の際にはやはりスマートフォンでニュースを読んだり、メールを書いたり、読書をしたり、といった時間になり、ほぼずっと手にスマートフォンを持つことになります。
そのため、日本に戻ってきて悩まされるようになったのが、右手の腱鞘炎です。
もともとキーボードで仕事をしているので、手首が痛くなることは珍しくないと思っていたのですが、東京に戻ってきて急に右手が痛くなり、小さなコブ(ガングリオンというそうです)ができてしまいました。ガングリオン自体は痛みの原因とは関係なく、痛みとコブは別の症状なのだそうです。
それだけ、スマートフォンを持ち続けて何かを見たり、親指を使って文字入力することは、筆者にとって、手首への負担になってしまっていた、というわけです。現代病と片づけることはできますが、対策は電車の中でスマホを持たないことでしかなく、あまり良い答えとはいえません。
そろそろ、新しいインターフェイスが探求されるべきタイミングになっているのではないか、と思いました。
ASCII.jpの別の連載で「デュアルスクリーン」に魅力と可能性を感じている話を書きました。しかし画面が大きくなるということはそれだけ重たくなるわけで、筆者の個人的な問題を解決してくれるものではなさそうです。右手だけでなく、左手もろとも腱鞘炎、なんてことはぜひ避けたいところです。
デバイスをできるだけ軽くする、あるいはデバイスを支えている状態で親指を動かす操作をしなくて済む、というあたりが条件になりそうですが、その解決策はいったい何でしょうか。
この連載の記事
-
第317回
Apple
アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは -
第316回
Apple
「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える -
第315回
Apple
アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問 -
第152回
Apple
アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか -
第151回
Apple
iPhone分解アートと、Appleが目指す未来 -
第150回
Apple
アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか -
第149回
iPhone
アップル「iPhone 13」4つの魅力 -
第148回
iPhone
アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと -
第147回
iPhone
アップル製品ラッシュふたたび? -
第146回
iPhone
アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている -
第145回
Apple
アップル新型「iMac」驚きの電源 - この連載の一覧へ