スマートアシスタントは電源ボタンを押すことで
SMS通知などさまざまな機能を活用できる
さて、今回のSolis Xのもうひとつの目玉機能である“Smart Assistant”についても簡単にご紹介しよう。イメージ的にはスマホのコンパニオンとしてスマートウォッチが位置付けられるように、スマホとWi-Fi連携して共同作業をするSolis X側から、電源オンオフ機能を行なうパワーオンボタンを“Smart Button”(スマートボタン)として活用。そのボタンを押すことで、さまざまな便利で賢い機能を提供するモノだ。
スマートボタンを押すたびに“現在のロケーション”をスマホにメールやプッシュで送ってくれたりする機能(TRACK YOUR TRAVELS)や、あらかじめ送信メッセージを決めて登録しておけば、スマートボタンが押されると設定された携帯番号にSMSメッセージを届けることも可能(STAY SAFE)だ。
Solis Wi-Fiアプリの中のSmart Assistantの項目には、もっと多くのSolis XのSmart Buttonの活用例が紹介されており、ガイダンスに従って進めるだけで、“IFTTT”と連携した便利な機能をその場で実現して楽しめる。残念ながら無料で楽しめるIFTTT機能は月に10回のSMS送付が上限なので、本格的に活用したい人は有償サービスの契約が必要だろう。
Solis Xは真面目なだけのモノづくりではとうてい思いつかない、変態的な拡張を施した“変なWi-Fiルーター”だ。蛇足的な機能拡張をせず、Wi-Fiルーターの本来の使命を確実に全うする日本メーカーのWi-Fiルーターも極めて頼もしいが、時にはこんなぶっ飛んだおバカな製品が日本からも登場してきてほしいと思ってしまう。
もちろん、Solis Xはメインの機能はごく普通のWi-Fiルーターなので、WANサポートのないモバイルPCのネットワーク接続などでも活躍の場は多い。来月はニューヨークに行く予定だが、入国後初めて使うのはまたしてもSolis Xになるのは間違いないだろう。

今回の衝動買い
アイテム:Skyroam「Solis X」
・購入:米国内での通販
・価格:179.99ドル
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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