炎天下の決勝レース
タイヤ無交換作戦がカギになる
決勝日は朝から好天。気温32度、路面温度46度という炎天下の中でグリーンシグナルは緑に点灯し、長い1日が始まった。GT500は23号車、3号車のニッサン陣営がトップ2を形成して周回を重ねる中、後方では1周目からバトルが勃発。4番手スタートの38号車(ZENT CERUMO LC500)が19号車(WedsSport ADVAN LC500)をオーバーテイクして3番手に浮上。さらに7番手スタートの64号車(Modulo Epson NSX-GT)が一気にレクサスの2台をパスして5番手に浮上する。その後方では、ランキングトップの6号車が後ろから猛烈な追い上げをみせていく
いっぽうGT300は、1周目に360号車が怒涛のオーバーテイクを見せてトップに立つ。しかし11周目には25号車、そして19周目に52号車がトップに立ち、2台のマザーシャーシが後続を引き離す展開。後方ではNSX勢が着実に順位を上げていく。
4回のドライバー交代を伴うピットストップ義務がある今回のレース。最初に動き出したのはGT500の16号車(MOTUL MUGEN NSX-GT)の18周目。武藤英紀から中嶋大祐にドライバー交代。そして25周目に3番手に戻った19号車が入ったのを皮切りに30周回を一つのキーとして各車最初のドライバー交代が行われた。トップの23号車が入ったのは34周目。
GT300は、34周目に25号車が、36周目に52号車がピットイン。52号車はタイヤ無交換でピットアウトし、25号車の前に立つ。39周目に、13番手スタートで順位を大きく上げることのなかった87号車がピットイン。フルサービスの上、アンドレ・クートから藤波清斗にチェンジして出ると、翌週に再度ピットイン。誰もがトラブルかと思ったところ、高橋 翼へとドライバー交代をしてピットアウト。つまり「非常に短い静止時間」で規定のピットストップを消化するという奇策に出たのだ。
2回目のピットストップは60~70周回前後。その中でGT500で2回目のピットストップを終えた38号車の立川祐路がアウトラップ70周目、100Rでコントロールを失いクラッシュ。黄旗が振れれたタイミングで各車が続々とピットレーンに向かう。その後セーフティーカー導入となり、ピットレーンはクローズ。この時点でGT500では37号車(KeePer TOM'S LC500)と17号車(KEIHIN NSX-GT)だけが2度目のピットストップを行なっておらずコースに留まる。そのステイアウト組にはGT300のトップ、25号車も含まれていた。
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