撮影した写真を再生表示してから
録音をサーバーにアップロードしてQR化
さて、instax mini LiPlayの目玉機能である実際のサウンド付き写真のつくり方とその利用の実際について最後に簡単にご紹介したい。
基本操作は、サウンドを付加したい写真をinstax mini LiPlayの液晶画面に再生表示し、続いて前面にあるサウンドボタンを長押しする。直ぐに画面上に【REC】表示が現れ10秒間録音できる。10秒きっかりなので、10秒間を有効に使おう。実際にやってみるとわかるが10秒間というのはけっこう長い。
パーティーの写真なら参加できなかった人へのメッセージを参加者全員で一斉に録音したりするのもおもしろい。ペットや赤ちゃん、幼児の写真ならそのライブな音声も聴く人にとって極めて楽しいサウンドだろうと思う。
実際の録音データは、スマホ経由で専用のサーバーにアップロードされ、その保存場所がQRコード変換されて写真の任意の位置に写真と同時に印刷される。QRコードの印刷位置は印刷時にデフォルト位置とは異なる場所に自由に配置替えできるので、顔や料理などをQRコードで覆い隠さないようにもできる。
サウンド付き写真はスマホアプリ側でも一覧できるので管理や変更、印刷も容易だ。もちろん、サウンドファイルのQRコード無しで印刷することもできるし、サウンドファイルだけを削除したり、新しく上書きして新しいサウンドQRコードに置き換えることも可能だ。
実際にQRコード印刷された写真を受け取った人は、ごく一般的なQRコードリーダーで写真内のQRコードを読み取ることで、サーバーに保管されたサウンドファイルの再生音を聴くことができる。
パーティーや同窓会に来れなかった人への“NEXTTIME!”メッセージや、遠くに住む両親へのお知らせ、可愛い孫のサウンド付き写真など、使い道はすぐにいくつも思いつく。
ポラロイドSX-70の誕生から47年……ついにランド博士の発案したインスタントフィルムからサウンドの聞こえる時代になった。あと50年後の世界は見ることはできないが、その時代にもまだポラロイドカメラがあれば、どんなおもしろい機能が付いているか考えるだけでも楽しい世界だ。

今回の衝動買い
アイテム:富士フイルム「instax mini LiPlay」
・購入:ヨドバシ.com
・価格:1万8900円(税込)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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