スマホ端末の性能競争が、カメラの質、機能に向けられているいま、一気に大きなビジネスチャンスを得る可能性がある企業がPopだ。スマホの端末サイズは大きくなり、自撮りをしようと指を必死に伸ばすケースも多いが、そんな必要がなくなる。ジャイロセンサーを利用し、振るとシャッターが作動する「セルフィー 2.0」を実現させる。カメラを撮るときは端末を動かさないようにするという、盲点をつくソリューションですでに国際特許も取得済み。自社でアプリなどの開発はせず、端末メーカーやアプリなどにSDKを提供するライセンスモデルのビジネスで大きな導入を狙っている。
アクアビットスパイラルズ代表の萩原氏は、4YFNに日本のスタートアップ企業として、2年前に初めて単独で参加。2018年は有志7社でジャパン・パビリオンを展開し率いた。そして2019年はJETROのもと、20社が集まるという基となった先駆者だ。来年は初参加から4年後にあたる、4YFNという名どおり飛躍が期待される企業だ。
「ググらせない」をキーワードに、バッテリー不要のNFC搭載バッジ「スマートプレート」にスマホをかざすだけで情報を得られるソリューションを提供、街中の案内から商品紹介などから、球場の座席で特定商品のビールの売り子を呼べるサービスなどさまざまな用途で使われている。観光地のバルセロナでの展開も期待したいサービスだ。
ハードウェア開発でスタートアップが直面するのが「量産の壁」、手作業で作成したプロトタイピングから、いざ工場での量産で躓いてしまうケースも数多い。ただ壁が認識されているため、支援サービスも出てきている。テクノラボは、マスに向かう「量産」の前フェーズ、たとえばクラウドファンディングで数百個、製品をつくるといったボリュームゾーンでデザイン、設計、開発、小ロット生産を支援する。
Trigenceは、デジタルオーディオの低電圧、低消費電力、3DSoundなど半導体や技術で50を超える特許を有する企業だ。スマートスピーカーやロボットなど、音声の品質がますます重要になっていくなか、同社の半導体製品、技術が生きてくるとしていてる。