なかなかスマートにならないUSB-C:
アップルユーザーを悩ます「USB-C問題」
2019年03月01日 16時00分更新
●このケーブルは持っておけ
USB-Cと一口に言っても端子を利用する通信規格はいろいろあり、端子の形状は合っていても期待するパフォーマンスが得られないということがありえます。
さらに言えば、iPhoneとMac、iPadとアップル製品だけで統一していたとしても、USB-A、Lightning、USB-Cが混在してしまい、すべてに対応するケーブルやハブをそろえようとするとそれだけで非常にかさばってしまう結果を招きます。
外出が多い筆者の場合、どのデバイスも確実に充電してから出かけるというのは1つの対処法ですが、出張などの場合の「最小構成」を考えるようになりました。
そこでMacBook Proの61W USB-C充電器と付属のケーブルを基本に、あと1本ケーブルを追加すればiPhoneとMacとiPadその他のUSB機器を充電できるというケーブルを見つけました。
それが「USB-C - microUSBケーブル」です。アップル純正品がないので、Amazonなどで入手可能なCable Mattersなどの製品を用意します。これでMacBook Pro本体や付属の充電器とmicroUSBを搭載するスマホやモバイルバッテリーなどを充電できるようになります。
これに加え、アップルが販売しているmicroUSB - Lightning変換アダプタを手に入れます。純正品は1800円ですので、1000円以下で手に入る他の製品でも構いません。そして必要に応じて、先ほどのUSB-C - microUSBのケーブルに、Lighting変換コネクタを差し込めば、iPhoneも充電できるようになります。
とりあえずこれでほとんどの場面がしのげるようになりました。持っているデバイスによっても異なると思いますが、ぜひお試しいただければと思います。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
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