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ASCII STARTUPが仕掛けるガチなイノベーションイベント「JAPAN INNOVATION DAY 2019」

出展企業をキュレーションし、カンファレンスを編集する!

連載
JAPAN INNOVATION DAY 2019

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明日のビジネスを変えられるプロダクトと出会える場にしたい

 次に気になるのは、既存のオープンイノベーションイベントとの差別化だろう。実際、筆者も多数のイベントを取材し、ASCII STARTUPで記事を書いている。

 「ほかのイノベーションイベントと違うのは、あくまで主役が展示会であるというところです。新しい製品やサービス、ビジネスへの関心度が高い来場者が多いため、目的意識が低い状態でブースを訪れるのではなく、どうやって使うのかとか、システムの裏側はどうなってるのといった質問がその場で交わされます。そのうえで導入に値するか、自分が社内で紹介できるのか、はたまた新規事業のパートナーになり得るかなどを検討してもらいたいと思います」(北島)

 メディアが手がけている、というところにも特徴がありそうだ。ASCII STARTUPという媒体で、主催者の2人はほぼ全ジャンルのスタートアップを見てきている。すると、その中には先進的でこだわりのあるプロダクトを持っていて、技術力もあるのに、そのほかのこと、たとえばPR、見せ方が苦手という会社もある。ハードや製品写真もなくビジュアルとして通りやすくないが、よくよく話を聞くとびっくりするようなビジネスモデルを構築しようとしているところもある。

 「そんな露出の場所を増やしたいと考えているスタートアップを支援するという目的も兼ねて、彼らをまとめて面白い企業が一堂に会するイベントができると考えました。ここで、新しいムーブメントやコミュニティーが作れれば、進化していけるのでは、という想いがあります。その動き自体を、ASCII STARTUPでのコンテンツにできればとも考えています」(北島)

 展示会に参加する企業には、ASCII STARTUPが選んでいるものも含まれている。編集部がこれまで取材してきた多数の先進的取り組みをしている企業から、これはというところに声をかけているそう。

 一般論でいえば、ビジネス観点だけだと企業のバリュエーションで判断することが多いが、ASCII STARTUPは「独自性」や「新しさ」、「面白さ」という観点から選んでいるという。ただし、そこには「JAPAN INNOVATION DAY」のキャッチコピーである「日本の明日を変えるテクノロジートレンドが集う」という条件も含まれている。

 ASCIIといえば、PCやガジェットに強く、ディープなレビューなどのいっぽうで「週アス」のようなライトなイメージがあるが、それだけではビジネスにつながらない。実際に、明日のビジネスを変えられるプロダクトと出会える場にしたいとのことだ。企業の時期や規模などは関係なく、先端的なテクノロジーや取り組みといったコアを持っているのであればOKだという。

 「ASCIIの記事を読んでくれたみなさんが、実際に紹介されたハードやソフト、PCやスマホ、アプリなどを買って使っていただけるという流れはすでにできています。一方で、その人たちがビジネスで使うSaaSやハードウェアをきちんと紹介できたら、企業や部署で導入してくれる、という狙いがあります。また、大手企業は常に新しいものを求めているので、ここに来たら、ほかでは見られないものが見られるという価値を提供したいと思っています。そのためには我々の目利きというのがすごく大事になってきます」(鈴木)

 つまり、展示に参加する企業を、ASCII STARTUPがキュレーションするというわけだ。これは本イベントの大きな特徴になりそうだ。そういった意味では、合わせて開催されるカンファレンスにも注目したい。こちらの登壇内容も、コンテンツとして成立するように作っているという。あくまでASCII STARTUPはメディアなので、基本的に開催したカンファレンスは記事化することになる。

過去の「IoT&H/W BIZ DAY」カンファレンスセッションの様子

 ちなみに、「IoT&H/W BIZ DAY」でもそうなのだが、カンファレンス時間は気持ち短め。もしもっと突っ込んだ話を聞きたければ、展示ブースにて続きを聞いてほしいとのことだ。

 「IoT&H/W BIZ DAYでは、商談や営業だけではない濃い話がブースで飛び交います。たとえば、あるブースでは、その経営者とふらっと訪れた大企業のベテランが1時間も話し込んでしまい、その後会社の顧問に入ったなんて事例もあります。ASCIIの読者はテックの素養が高い濃い人が多いので、『JAPAN INNOVATION DAY』でも踏み込んだ濃い話が飛び交ってくれることを願ってます」(北島)

 ASCII STARTUPは各種オープンイノベーションプログラムを支援しているが、たとえばBtoCのアプリを開発している企業であっても、特定のコラボではBtoB展開できる可能性が見える話もままある。「JAPAN INNOVATION DAY」でも会場内でそのような話が出てくれば、と期待しているとのこと。

 「イベントタイトルにイノベーションと入れていますが、なんとなくではなくこれは『ガチ』です。『楽しかったね』で終わらせず、濃い話を形にしてイノベーションを起こしていこうと想っています。ASCIIと来場者とイノベーション企業の3社で、次のビジネスを作っていきたいと考えています。そのための新しい場を作ったので、ぜひ使ってほしいです」(鈴木)

 現在、「JAPAN INNOVATION DAY 2019」は展示ブースに出展する企業を募集している。イノベーション推進にかかわっている企業はチェックしてみてはいかがだろうか。

 イベント開催は3月22日。展示ブースには無料参加できるので、まだ見ぬプロダクトやサービスとの出会い、新規事業立ち上げのヒントを得るための情報収集や提携先調査、働き方改革に効きそうなツール探し、といったことに興味があるなら、カレンダーに予定を入れておくことをオススメする。

『JAPAN INNOVATION DAY 2019 by ASCII STARTUP』

■日時:2019年3月22日(金)
開場 10時 終了予定 18時(予定)
■場所:赤坂インターシティコンファレンス
〒107-0052 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 4F(the AIR)
最寄駅 東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」直結 千代田線・丸ノ内線「国会議事堂前駅」直結
■入場料:展示ブース(無料)、全カンファレンス&展示ブースフリーパス【EventRegist限定】(8000円)※2月28日までの早期申し込み特典あり
■イベント内容:複数のセッション、出展ブースでの展示・デモ・物販など
■参加方法:カンファレンス / 展示エリア共に事前登録制
■出展企業:エーテンラボ、ノバルス、BizteX、ADZUKI TRADING、Catalu JAPAN、ソラコム、アクアコスモス、コグニティ、レイ・フロンティア、フューチャースタンダード、Kids Public、abcfamily、イベントレジスト、No Maps 実行委員会、イベントレジスト、abcfamily、よじげん、JDSound ほか
■主催:ASCII STARTUP
■■参加登録はコチラから!(予約ページに遷移します)■■

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