日本でAndroidスマホといったら「Xperia」! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(基本的に登場するのは国内で発売されたモデルのみです)。
ハイスペックでカメラも進化した
「Xperia Z5」
「Xperia Z5 SO-01H」は、2015年秋冬の新モデルのスタンダードフラッグシップとしてドコモから発売されました。
Xperia Z5のスペックは、SoCに64ビットのQualcomm Snapdragon 810(MSM8994)を採用、メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GB。SoCは前モデルのXperia Z4と同じですが、使用状況によって本体背面が極端に熱くなったり、もしくは冷却されるまでにパフォーマンスが落ちてしまういう症状は解消され、やや背面が暖かくはなるものの動作が落ちることなく安定して使えるようになりました。
本体サイズは、約72×146×7.3mm、重さは約154g。
ディスプレーサイズは5.2型(1080×1920ドット)に、幅広い色再現領域を持つ「トリルミナスディスプレイ for mobile」や、動画をよりリアリティー豊かに再現するソニー独自の超解像技術「X-Reality for mobile」といった高画質機能を搭載。
さらに暗い背景に明るい被写体が映った動画でも、高コントラストで美しく再生する「ダイナミックコントラストエンハンサー」や、センサーが強い光を感知すると、ディスプレーを明るくするだけでなく、画質を自動で最適化する機能という要素も新たに加わりました。
デザインはオムニバランスデザインを踏襲
基本的なデザインはXperia Zシリーズに続く、フルフラットなオムニバランスデザインを踏襲しつつも、背面はサンドブラストと化学処理を施したフロストガラスになり、半透明の落ち着いた雰囲気とサラサラした手触りの質感に。一体感をもたせたサイドのフレーム左側面に「XPERIA」のロゴが刻印がされているのも特徴的です。
本体左にある唯一のカバーの中は、nanoSIMカードとmicroSDカードのトレイがひとつにまとまっています。Xperia Z5から、新たに電源ボタンに指紋センサーが搭載されました。最大で5つの指紋が登録でき、スリープ状態から電源ボタン(指紋センサー)に指で触れるだけで簡単にロック解除できるようになりました。
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