2019年2月8日19時(日本時間)、AMDは7nmプロセスで製造された世界初のGPU「Radeon VII」の販売を開始する。Radeon VIIといえば今年1月初旬に開催された「CES 2019」における基調講演において電撃発表された製品である。
インテルやNVIDIAが10nm~12nmでとどまっている中、世界に先駆け7nmという微細プロセスに挑んだだけでなく、VRAMにHBM2メモリーを16GB搭載したという点でも大きな話題を集めた。そして何より、2017年8月以降、後継品が投入されずライバルNVIDIAの独走を許しているハイエンドGPUとして投入されたというニュースは業界を騒然とさせた。
AMDは想定ターゲットをRTX 2080としており、秋葉原における初値(2/6時点での想定価格)も税込み9万6974円と、RTX 2080の一般的なOCモデルよりわずかに安い値付けになっている。アスキー編集部がAMDから事前に聞いた日本価格は、税別8万9800円。
北米価格699ドルが税別と考えた場合、1ドルは約128円(税込なら約136円)と、かなり強気の“自作為替レート”が付けられている。ただ出荷量は“多いとはいえない”らしく、Vega 64と同様に流通量が厳しい状態のローンチであるようだ。
今回のレビュアー向けキットは極めて数が制限されており、筆者の元に来るかどうか怪しい状況ではあったが、各方面のご助力のもとレビュー解禁前にテストする機会に恵まれた。ただ今回は発売時間より前にレビュー解禁があるという厳しい時間的制約があったため、今回はゲーミングにおけるパフォーマンス比較のみに注力した点を最初にお断りしておきたい。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ