続いては「Assassin'c Creed: Oddysey」を使う。このゲームもメニューにFreeSync2を有効化するスイッチがある程度にはRadeon寄りに設計されているゲームである。画質はプリセットの“最高”とし、ゲーム内のベンチマーク機能を利用して計測した。最低および最高fpsは非常に暴れやすいので平均fpsだけを比較する。
このゲームもFar Cry 5とほぼ同じ傾向を示している。どちらのゲームも描画負荷が非常に高いため、解像度が高くなればなるほどメモリーも性能よりもシェーダーの処理性能が足を引っ張るようになる、と推測される。Vega20は高クロック動作になることでRTX 20シリーズのパフォーマンスに近づけたものの、GCNであるが故の弱点もそのまま継承しているようだ。
もう少しDirectX11ベースのゲームで検証を進めていこう。次は定番PUBGこと「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」で試そう。画質は“ウルトラ”なのはこれまでと同じだが、PUBGのリプレイ機能は最近非常に重くなりGPUパフォーマンスを見るには不適切と判断したので、“Training”の島を車で半周した時のフレームレートを「OCAT」で測定する方法に改めた。試行ごとの描画負荷を一定にすることはできない反面、現実のプレイに近いフレームレートが得られるだろう。
Vega 64に対しては13~20%程度上を維持できているが、RTX 2080に対しては惨敗。頼みの綱の4K領域でも14%程度低いフレームレートになってしまった。
これと同様の傾向を示したのが「MONSTER HUNTER: WORLD」だ。画質は“最高”とし、作成した集会エリア内の一定のコースを移動する時のフレームレートを「OCAT」で測定した。
このゲームもPUBG同様に1TB/secの広帯域メモリーが有効活用できなかった印象。Vega 64に対しては3DMarkと同じ20%程度優位に立っているため、エンジンとの相性がポイントといえるようだ。
この連載の記事
-
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 - この連載の一覧へ